不登校の海㊳ 不登校を見守るコツ③あとちょっと頑張れ!を言わない。
2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。
「はじめに」はこちら★
不登校を見守るコツ③
あとちょっと頑張れ!を言わない
長男が教室に入って授業を受けられるようになってから、こんな欲求に駆られることが増えました。
「今日は3時間目まで行けたんだから、4時間目まで頑張ってみたら?」
「4時間目までいられたなら、給食も食べて帰ったら?」
「せっかくここまで来たんだから、あと少し…」
って、言いたい!!!
私は、ついつい欲張りたくなります。
どうしても、早く前に進めたくなってしまう。
だから、こんな言葉を言いたくなってしまうことが何度もありました。
だけど、なんとか思いとどまりました。
これまで「嫌だ」がなかなか言えなかった長男は、こんなちょっとした我慢の積み重ねを自分の中に溜めてきてしまい、それが不登校という形になって表れたのだから。
だから、12月に入って長男が一人で学校で短い時間を過ごせるようになってからも、先生には「もし本人が帰りたいと言ったらすぐに迎えに行くので、連絡をください。」とお願いしておきました。
先生も、長男の意思確認をしてくださり、「もうちょっとなんだから頑張ったら?」みたいなことは言わずにいてくれました。
あと少しを頑張ることや、自分の限界以上に頑張ることは、もちろんとっても大事なことだし、成長のためには絶対に必要な事だと思います。
だけど、この時の長男にとって大事なことは成長することでは無くて「自分の気持ちを大事にすること」でした。
自分の意志を相手に伝えていい。自分の気持ちを大切にしていい。
まずは「安心安全の土台」を作るのが先で、それができたら子どもって「もうちょっと頑張ってみたら?」なんて言わなくても勝手に成長していくんじゃないかな。