不登校の海⑤ きっかけはコロナ休校
2020年5月、新5年生になったばかりの長男が不登校になりました。noteでは長男が9ヶ月かけて学校に復帰するまでの記録を公開しています。
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コロナ休校からの不登校
2020年3月からのコロナ休校が明けて、5月の半ばにようやく始まった新学期初日。
私の不安をよそに、長男は普段通り学校へ行くことができました。
「良かったー!!!」
と胸をなでおろしたのもつかの間、次の朝は布団の中で枕に突っ伏したまま、起き上がることができなかったのです。
以下、その日の私と長男の会話です。
私:どうしたん?今日学校だよ?
長男:…くない。
私:学校、行きたくないの?
長男:うん
私:なんで?
長男:…
私:何か理由があるなら休んでもいいけど。でも、今日休んだらまた次の登校日行きにくくなるんちゃう?4年生の時みたいに。
長男:…
私:どうしても無理?
長男:うん
私:わかった。でも次は登校せなあかんよ。
長男:…うん。
私:じゃあ、学校に電話するね。
長男:うん
-会話終了-
学校を休むことが決まると気持ちが軽くなったのか、着替えて朝ご飯を食べ、本を読んだりレゴで遊んですごしてリラックスして過ごしているようでした。
「これ、4年生の時と全く同じパターンだなぁ。」
そんなことを思いながら学校にお休みの電話を入れました。
ただ、4年生の時と違うのは、当時はコロナの影響で分散登校になっていたこと。
一日休むと次の登校日は2日後か翌週になってしまいます。
「次は行く」とは行ったものの、1日あけるとまた気持ちを立て直さなくてはいけません。
そして次の登校日、やっぱり長男は布団から出ることができませんでした。
今ならわかるのですが、不登校児の「明日は行く」ほどあてにならないものはありません。
決してその場しのぎで言っているわけでは無いことは理解しています。
ずる休みしたいわけではないし、行かないといけないことは本人が一番わかっていことも。
それでも、いざ当日になると心がついて行かないのでしょう。
次の登校日も、その次の登校日も、長男は学校に行くことができませんでした。
新しい担任のY先生が何度か自宅まで来て下さり、プリントを渡してくれたりクラスの状況を教えてくれたりしました。
先生とはマンション1階のロビーでお話していたのですが、長男は初日だけ先生に挨拶したものの、次第に先生にも「会わない」と言うようになりました。
そんな日が続いて、長男はどんどん自分の殻に閉じこもっていくように見えました。
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