再びバラ 目にした光景
日々生きれば生きるほど、宇宙の中の地球に住んでいて、その地球とのつながりを意識するようになっています。
身の回りにはテクノロジーとか見栄とか人間関係、悩みその他がいくらでもあり、以前はそれがわたしの100%でしたが、今はそれらは必要最低限に抑えて、自分が地球上に住む生き物で、地球の一箇所を借りていて、地球上のものをいただきそれが自分の身体を作っていることを存分に感じていたいと思っています。
ここ数年で自然派志向に傾き、カタカムナを音読することで何かの原点に毎日触れている感覚があり、映画「すずめの戸締まり」で地球という場所に住んでいる当たり前は当たり前じゃないことがうっすらわかって、最近の状態になっています。
予定のない日は気の向くままに行動しています。花を見るのが好き、特に木に咲く花が好き、春はその機会がたくさん、今年は特に大藤を見に行ったり、バラで有名な与野公園に行って堪能してきました。
昨日は午前一杯オンラインで英語学習でつながった方々と英検問題を解いた後、おにぎりを二つ作って家を出て、伊奈町と言うバラの名所に行きました。夕方に古楽器の演奏会に行くことになっておりその会場が伊奈町だったので、これは行かないわけにはいかないと思い立ってのことです。
駅から歩いて公園が見えてくると同時に甘い香りが漂ってきます。
と、ともに伊奈町が育てあげてきたバラをお披露目する年に一度の大イベント!とでも聞こえてきそうな、ムンとした気迫も伝わってきます。
バラは咲ききって終わりかけている印象もありましたが、そんなことは計算して色々な種が植わっているのでしょう。まだまだこれからの若い花、つぼみもたくさん、面積は与野公園の2~3倍、目新しいものもたくさんあり見ごたえがありました。途中ベンチに座ってバラの中でおにぎりを食べました。
わたしも例にもれず写真を撮りましたが、きれいな洋服を着せた赤ちゃんと幼児をバラのそばに座らせ、離れたところで三脚を立てしきりにシャッターを切るお母さんもいました。「〇〇ちゃん、こっちを見て!」と大きな声で何度も読んでいます。お子達はふたりともおりこうに座っています。幼児のほうはおとなしくさせるためかスマホを持ってスクリーンに集中しています。お母さんは必死に呼びかけを続け、赤ちゃんが気まぐれにカメラの方向を見た瞬間を見逃さずシャッターをきっていました。それから赤ちゃんはベビーカーに収まり、お姉ちゃんの撮影が始まりました。「〇〇!〇〇!」おかあさんの声があたりに響き渡っています、お姉ちゃんはスマホに夢中、ついぞ顔を上げることはありませんでした。
しばらく進むとバラのアーチがありました。中をのぞくと3歳くらいの小さな女の子が立っているところに、同じくらいの男の子が近づいています。
入り口にはママ二人。「こんにちわ、でしょ」と子に呼びかけています。「これも撮影か」と思って眺めていると、「何歳ですか?」とママたちが会話を始めました。あら、通りすがりの人同士なのね、子どもたちは絵本にでもなりそうなまなざしを交わし、男の子が女の子に手を伸ばし、体に触れました。ママたちは微笑みながら子どもたちを眺め、写真を撮ることはありませんでした。
撮影ママとアーチの親子、どちらが親にしても子にしても思い出になったり、その場のことが心に響いたか。比べることではありませんがついつい考えてしまいました。
自分もスマホを収めて大きく息を吸い香りを楽しみ、目で眩しい光ごと色とりどりのバラを楽しみました。