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1音1音の威力~天気をも変える?!

天気予報が16日が大変な荒れ模様になると伝えていました。
わたしはテレビを見ないので報道は知りませんが、Yahoo!天気予報を見る限り、今日はとんでもない雨が降ることになっていました。

前日にFacebookを見ていたら、「明日は台風直撃の予報の為休業します」というレストランもあったりしたので、わたしも朝から午後までぎっしり入った音読の予定をどうしようか悩み始めました。台風の報道というのは大げさで、実際は口ほどにもない少雨が降ったりするので、大丈夫な気がするものの、来る人の安全を考えると自分の根拠なき予想を優先するわけにもいかない。浦和駅に停まる湘南新宿ラインと上野東京ラインが16日は終日運転取りやめになると前日知ったので、これは厳しいかなと受講する方々に「朝の時点で難しかったらご連絡ください」とメッセージを送りました。

明けて今日、思ったほどの雨は降っていない、しかし4人予定のうち2名はキャンセルとなり、残る二名の音読指導のために駅近の施設まで行きました。雨は降っておらず自転車で行っちゃおうか一瞬よぎりましたが、そこまで予報をなめちゃいけないと、傘を持って歩いて行きました。

一人目の生徒さんは平安時代の古典がもうすぐ終わり、今日は「大鏡」でした。大鏡は二重敬語が多く、読みづらさがありますが、家で丁寧に練習してくれてそこは難なくクリア、スラスラそつなく読むより一音一音単位で響かせ読むことが何より大事、それを繰り返しお伝えして肌でわかってきてくれています。一音一音ずつ切って時に一緒に読みながら読みづらい古典をしっかり一文字一文字味わい読んでいただきました。

次は「音読基礎講座」、オンラインで音読を習っている方が改めて母音子音の発声を見直したいということでご予約下さり、西東京から運休ばかりで不便な乗り継ぎで来てくださいました。

いつものごとくわたしから母音の口のかたちと発声の仕方、相棒しゅりさんから子音の発声の仕方をお伝えし、一音一音を真剣に丁寧に発声し、うまくいかないといくらでもやり直し、時折メモを取りながら熱心に取り組まれていました。

テキストをある程度進んだ方でも、基本に立ち返ることはとても大事。いつの間にか我流になっていた発声を再度確認していく、「音読基礎講座」は調律のように使っていただけます。「もうできている」と思う人も多いけれど今日の方は現状をしっかり把握して、練習の仕方などにまでご質問いただき、また、オンラインとは違うリアルな声を複数合わせた響きを満喫してくださいました。

一音一音を大事にしたい、という彼女の受講動機から判断し、続けて「素読会」にお誘いしました。素読会はカタカムナ80首をひたすら音読する会です。40首まで読んだところで休憩入れようかと提案したら「大丈夫」とのこと、80首一気に読みました。かかった時間約50分。途中つらくもなりましたが、終わりが見えてくると声もまた元気になり、生徒さんとしゅりさんと三人で80首まで読み終えることができました。もうすぐ終わるというタイミングで窓から光が差し込んで、間違いなくカタカムナをそらんじたから晴れたんだと確信できるほど終わったときに神々しい気持ちになりました。

帰宅した後、とんでもない疲労感に襲われました。
嵐の日の音読講座3コマ。
こんな状況でも音読ができたこと、来てくださったおふたりに感謝。

よかった、ありがとう。

今日ではないけど。先週見た雲。

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