野草勉強会~優しい人たちの集まり
野鳥が好きです。
自然が少ないところに住んでいても、家の中にいても、急いで駅に向かって歩いていても、鳥の声は耳に入ってきて癒されます。
父が植物好きで子どものころ、外を歩いていても「これは○○だよ」と教えてくれました。その影響か、わたしも多少植物の名前を知っていたり興味を持っています。
以前音読を習いに来てくれた啓子さんはよく日の出と共に近所の土手に行き、野草を摘んできて青汁にしたり、調理して食していることをFacebookに投稿していて、その見事な写真と参考に乗せている植物に詳しい中村臣市郎先生の文章が面白くて毎回楽しく読んでいます。それで先日中村先生の講演会を教えてもらい行ってきました。
彼女自身も今年から都内にある瀬織津姫カフェで「野草勉強会」を催していて、面白そうだなあと思いつつも、自宅で開催している「音読×発酵」と日が重なってしまうことが多くいつもカレンダーをにらんでいたのですが、とうとう今月、日が重ならず昨日行ってきました。
雨が上がった夕方、瀬織津姫カフェに入ると、大宮のハーブスクールでよく見るかたがお二人いて、いきなり親近感。わたしが座ったテーブルは皆さん一人で来ていました。
まずは啓子さんが野草観察に連れて行ってくれました。お店を出てすぐ外濠があり、色々な植物が生えています。「これはヤブガラシ。オレンジの花が咲くとヤブガラシと見分けがつくんです。」「よもぎにはたくさん種類があって、、、」などなど説明をしてくれました。都会の一画でもこんなに野草があるものかと驚きました。ただよもぎがいいから青汁やお茶を買って飲めばいいのでもなく、適した季節に摘まれたものでないと効能が得られなくなること、ビワも新しい葉ではなく古い葉に力があるなど、短い間に実際にその植物を見ながらいろいろなことを教えてもらいました。
わざわざ大自然を求めなくても、野鳥を楽しむように、野草をそこここに見つけることができるんだな。
カフェに戻ると野草を使ったお料理が用意されていて、何が使われているか実際に調理してくれたミカリンママが説明してくれて、いただきました。ツユクサ、ドクダミ、レッドクローバー、ヤブガラシなどなどを炒めたり和えたり素揚げにしたり寒天にしたり。文句なしに美味しいヤブガラシ、ほろ苦さがよいもの、クセの強さをほかの食材とのコンビネーションで和らげ食べやすくしたもの、すべての素材を生かしたお料理、美味しくいただきました。
買ったものばかりが食べ物ではないんだな。食料危機の救世主ともなりうる野草料理。
自己紹介タイムもあり、興味がある人同士つながったり。そんな機会があるとは思いもせず、驚きながら何人かの人とつながらせていただきました。三重から来た写真家の方、バイオリニストの方、お豆腐屋さんで大豆ミートの販促をしている方、色々な方が瀬織津姫カフェでのひと時を楽しんでいました。皆さんお互いを尊重して優しい。とても居心地の良い場所でした。
最後にカフェのオーナーさんが作っているというおみくじを引きました。啓子さんはお店で販売している色々なものをこのおみくじで当てているそう。
「九州だな」
なな、なんと!
フランスでも鳥取でもなく、九州?!
今後の展開はいかに。
よかった、ありがとう。
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