子どもに何かを伝える喜び~図書ボランティア
4月に息子が中学生になったタイミングから、新しい生活が始まりました。
昨年9月までは時間を惜しんで英語の勉強ばかりしている専業主婦、以降月~木曜日主婦、金~日曜日音読指導者であったわたし、4月からは中学校のPTA本部、小学校の放課後クラスボランティアの活動がコンスタントに入り、時々地元育成会、小学校での図書ボランティア活動が入ります。
下手したら小学生から中学生になった息子より変化が大きいのではないかと思っています。
誘われると断らない性格が災いしてこんなことになっていますが、放課後クラスではいろんな小学生を目の当たりにして、考えさせられることも多く、勉強になります。図書ボランティアは息子はもう小学生ではないのでやめてもいいのですが、同学年のお母さんメンバーも残って活動しているので、わたしもそのままです。月一度小学校のクラスに行って本を読み聞かせてくればいいので大した負担にはならないのですが、年に二回イベントがあり、その前1か月は打ち合わせや練習で毎週小学校に通うため、忙しい6月を過ごしていました。
今日はそのイベント「あじさいお話し会」の日でした。図書ボランティアの製作部による縦1メートルほどもある大型絵本を使っての読み語りです。
「地球をほる」という川端誠さんの絵本を忠実に拡大して製作部さんが本物そっくりに仕上げた本。アメリカのペンパルに会いに子どもたちが家の地面を掘って、地球のマントルを通過してペンパルの隣の家にたどり着くというお話です。途中、地中を掘っていくシーンで絵本をダイナミックに回していくのが見どころ、わたしは持ち手を担当しました。とても重い大型絵本を5人で持ちました。アメリカに着いた後は英語のセリフが入るのも特徴です。
20分の業間休みの体育館、天気の悪さが味方して、たくさんの子どもたちが集まりました。放課後クラスにいる子たちもちらほらいます。
持ち手の他には、司会、ナレーターや登場人物を担当する読み手数人、音響担当、会場整備担当がいます。
たくさんの子どもたちに胸を熱くしながら、あっという間に読み語りが終わりました。自分たちが支え持っている大型絵本のページはおろか子どもたちの反応を見ることもできないのですが、読み語りの間は低学年メインの子どもたちはとても静かにしていました。終わって次の授業が始まる前に撤収して控え室に行く途中の教室から子どもたちが出てきて「おもしろかった」と伝えてくれたのがとても嬉しかったです。
終わったあとは7月の読み語りについて打ち合わせ。わたしは新人さんと組むことになりました。その人と選書について話し、わたしは音の良い本を選ぶと言いました。松永先生のお話スタート!興味を持ってもらえて、わたしのほとばしる思いも受け止めてくれそうな人で興奮しました。
図書ボランティアの方々は子どもたちに本を読み聞かせる大切さを感じて活動しています。
今日はたくさんの子どもたちに読み語りを届けられて幸せでした。読み語り部を支えているのは製作部であり、今日の10分間にたくさんの人の想いが子どもたちに向けられました。
もっともっととめどなく子どもたちにいいものを届けたい。
カタカムナ音読も届けたい。
新人さんたちは興味がありそうでした。体験会は有料だしあまりに勧めて煙たがられないかと気になり控えめにしてしまったけれど、それは自分の心に正直なのか。
伝えたいことがあるならば、その未来を信じているならば、もう一歩を踏み出せるはず。
それこそ、
Let's try anyway. とにかくやってみよう!