ミクマリ音読道場 最高の日~子どもの未来
ひ ふ み よ い・・・
子どもたちの声が部屋に響く。
「響いたのわかる?」
「うん」「うん」「うん」
しゅりさんとやっているミクマリ音読道場には子どもの生徒さんが3人います。偶然その三人が同じ時間に予約し、昨日一堂に会しました。
まだ生徒数がさほど多くないので、複数名でのレッスンになることはあまりありません。子どもが三人一緒になるというのはレア中のレア。
はじめに母音子音の基礎発声を全員でして、番外編でカタカムナ1-10首を読み、テキストへ。全員進度が似通っているのと、ひとりの子は移住することになっていてこの日が最後だったので前半のクライマックス「古今和歌集」を読みました。
2年生ふたり、5年生ひとりを前に、気分が上がりまくり。ホワイトボードの前に立って子どもたちに話しかけます。こちらの問いかけに奔放な回答が返ってきます。初めて会った三人。2年生ふたり、5年生ひとり。周りを意識して答えるさまもほほえましい。
古今和歌集の仮名序は子どもにもわかりやすく、親御さんにとっても感動するものに違いなく、教えながらもこの音たちが持つ威力を感じました。子どもたちにもこの仮名序に書かれているように、自分の言葉をどんどん紡いでほしい、その手伝いをしたいと心の底から思いました。
やまと歌は 人の心を種として よろずの言の葉とぞなれりける
世の中にある人 ことわざ繁きものなれば
心に思ふことを 見るもの聞くものにつけて 言い出せるなり
花に鳴く鶯 水に棲む蛙の声を聞けば 生きとし生けるもの
いずれか歌をよまざりける
確かな日本語力を持つことは、日本で生きることにおいて大きな力になります。何かをしようとやる気になったとき、本を読む力や人の話を聞く力がないとその意欲は行き場を失ってしまいます。人生をオモロク生きていくために親として息子に、指導者として子どもたちに持たせてあげたい。
後半のサイコロ暗算も各々の習熟度に合わせて指導、忙しさに幸せを感じながら熱が入りました。
最近伸び悩んでいたミクマリ音読道場、そんな中3人の子どもたちを一緒に指導できる機会を得られたことは意味ある事、今後への布石となることでしょう。そんな幸運を活かせるように、未来を信じて歩んでいきます。