
地球教室🌎Sphere
今日は素敵なところに行ってきました。
「海の生き物 地球ミュージアム2022」
海の生きもの地球ミュージアム2022 | 海と日本PROJECT【日本財団】 (uminohi.jp)
NPO法人ELP(Earth Literacy Program)が主催、Sphere(スフィア)というデジタル地球儀のデモを交えながら、毎日日替わりのテーマでトークショーが行われ、NHKの番組「ダーウィンが来た!」の映画を見られるというイベントです。
トークショーは竹村真一氏という人類学者によるもので、海底火山、プレートテクトニクス、海と大陸の話などでした。Sphereを使い日本が4つのプレートに囲まれた位置にあること、それゆえ地震・火山大国であることなど説明があり、それは日本にとって不運なことだと結ばれるのが常ですが、竹村先生はだからこその恵みがあると続けました。激しい火山活動は豊かな鉱物をもたらし、火山灰はよい土壌を作る、などなど。
そして、先生はおもむろに古事記の話を始めました。日本の始まりにイザナギとイザナミは色々な神様を生んでいき、火の神を生んだ時に母であるイザナミはその子に体を焼かれて死んでしまいます。その時に垂れ流したヘドや糞尿が金銀銅などの鉱物、日本の土壌になったという話です。先生は、日本人は直感的に火山の噴火があると、土壌がよくなり鉱物に恵まれることをわかっていたのではないか、そしてマルコ・ポーロから見ても日本は黄金の国だったのでしょうとお話しになりました。実際日本は佐渡金山、石見銀山、足尾銅山など資源が豊富な国だそうです。
天災はもちろん大変なのだけど、時間と場所の視点をずらすとそのネガティヴは吸収され、恵みにつながっていく。この発想はとても新鮮で、そして頷けました。先日過ごした珠洲は力を秘めた、住みたいなと思うくらいの素晴らしい土地でした。そういう場所が日本のあちらこちらにあれば、そして壊れてしまった土地への執着を手放せれば、天災に見舞われたときも、私たちは前を向いて生きていけるのかも。
先日滞在した石川県珠洲市で藍染をした際にお世話になった染色家の雅(みやび)さんがこのプロジェクトにかかわっており、このイベントを知るに至りました。雅さんは珠洲の活性化に力を注ぐ若い世代。こうやって各地が元気になっていくことってとっても大切なんだなあ。
いろんなことがつながった今日に感謝。