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和やかな日が生んだもの~音読道場の名前

音読道場は主に駅に近い会場を借りて運営していますが、思うように予約が取れないときは、私の自宅をレッスンの場として使っています。
きれい好きではないですが、人を招くことは割と好きで、人生の目標は「よきホステス」だし、この機会をありがたく思い、息子の部屋を作るタイミングでもあったので、模様替えをしてリビングを汚す一番の原因になる息子の本やおもちゃを出すことができ、生徒さんを受け入れられる最低限の環境を整えました。後は植物を置こうと考えています。リビングと枯草プランターが置いてあるベランダに緑を入れて潤いを加えたい。

昨日と一昨日も自宅でレッスンがありました。一昨日は午前中は駅近会場でのレッスン、しゅりさんとお昼ごはんを買って家で食べ、午後は大人と子供向けのレッスンをふたつしました。
昨日は午前中は吉祥寺勤務だったしゅりさんが14時ごろに来て、その後来た大人の生徒さんに1レッスンしました。

その後部屋にこもっていた息子が出てきて三人で一緒におやつを食べ、語らいました。息子もしゅりさんにすっかりなついていて、しゅりさんの前で好き放題しています。おしゃべりしているうちに外は暗くなり、雨が降っているのかもわからなくなりました。夕飯にとカレーを作っていたので、あまり自信作ではなかったのですが、しゅりさんにも食べて行ってもらうことに。温めたりサラダなど作っている間に、しゅりさんがうちにあった古事記を読み上げていきます。息子は傍らでマンガ本を読んでいます。もうすっかり家族の体です。しゅりさんが一緒に食べてくれたらカレーもお昼よりは美味しくなったような気がして楽しく食事をしました。

古事記ではイザナギイザナミが国産みをし、次々と無数の神様が生まれますが、私たちも昨日あるものを産みました。

それは、「名前」です。私たちの音読道場の名前。

もともと「音読道場さいたま支部」と名乗っていましたが、〇〇支部とするのはよろしくないと本部から聞いたので、名前を決めなきゃと考えていました。「さいたま石田・曽我音読道場」とも考えましたが、長くてしっくりきません。「ペンギン音読道場」とも考えましたが、大人の生徒さんに抵抗がありそうです。そのまま日にちが経っていましたが、昨日の和やかな空気の中で名前の話題になり、とうとう私たちは真剣に考え出しました。

「うぇる」「ほたるいし」「ことのは」エトセトラ、あーでもないこーでもない、テキストを開いていい言葉ないかなと探すことしばし。「カワズ」「キリツボ」「タカサゴ」「ヒカルゲンジ」、一つ出るたびにげらげら笑い、「ローラースケート履いて登場よ」「どっちがゲンジでどっちがヒカルですか」や「高砂マリアージュ」などとふざけて決まるのか心配になりました。

おもむろに「ミクマリってかわいいよね」としゅりさん。ミクマリはカタカムナの第15首に出てきます。うん、いいかも。さて、どんな意味があるのだろう。私たちは音読専門で、カタカムナの意味に精通していません。

ミクマリ
日本神話において水分の神。水源からの水、水流を流れる水を各所に配り、この世界全体を潤してくれる。

「生み」の始まりの「海」はまさに水分、水分なくしては私たちは生きていけない。
しゅりさんも水というものは水平に広がっていけるものだよね、と。

よい言葉を見つけられました。
その後、平仮名にするか片仮名にするか実際書いて唸りながら考え、

「ミクマリ音読道場」

という名前に決めました。
何かあったらまた変えようと「仮」でとは言っていましたが、なかなか良いと思います!

この名前での活動が楽しみです。
ミクマリ音読道場をよろしくお願いします!

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