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作文研修~言葉あそびで楽しく書く
現在保持している日本語音読指導者資格をさらに進化させるために、新指導者養成講座を受けています。
世界の様々なエリアや宗教圏の人々の思想を知るため、哲学書を会読するリベラルアーツの学びを進めています。
音読で盤石な日本語力を得て、岩波文庫も読めるようになる、良質かつ高いレベルの日本語を存分に取り込んだあとは作文でアウトプットできるようになる。
今日は先週に引き続き作文研修がありました。
子どもに教える場合、大人に教える場合、シチュエーションの特徴が変わってくるので、それぞれについて質問したり体験談を披露したり。
他の先生方の工夫を聞くのはとても参考になります。実践してみたい!
ある程度出し合った後はワークとなりました。
ランダムに上がった3つの単語で作文を書くことになりました。
わたしが与えられたワードは「雪」「交通」「受験生」でした。
あれ、月並みと言うか、わくわくしないな。
もっと奇想天外なのが来ると思った。
いかにも!なのは避けたい。
しばらく考えて、15分ほどで書きました。
今日は午前中は公民館で歴史の講座に参加し、家に帰って台所仕事やSNS仕事をしたあと、16時から18時まで聖徳太子の勉強会、19時から21時まで作文研修、ブログ書きが遅くなり寝るのが遅くなったらどうしようと戦々恐々としていたのですが、思いがけず作文を書いたので、せっかくなのでここで披露することとします。
タイトル:心の天気~今日も雪
都内に行く主な交通手段は電車である。
この季節、最寄りのJR駅から出かける時、「頑張れ受験生!」と題されたパネルが目に入る。職員から受験生に向けたエールである。
Facebookで日々中学受験に頑張るお子さんに寄り添うママの投稿を見るのでその親子を思い出す。
我が家には中学二年生の男子がいる。
来年の今ごろこのパネルに胸を熱くしているだろうか。
学校の成績が振るわない息子、もう親があれこれ言う年でもないと思い、先日定期テストクラスに申し込んだ。教科は数学。気鋭の先生陣が計画を立てるところから指導してくれて感動するばかり、我が家にほのかな希望の光が灯った。
オンラインゆえ来週までにやるべきことを親も把握でき、ついつい「明後日までの数学のワーク終わったの?」なんて声をかけたりもする。
その軽い問いかけがこんな重い気持ちに陥らせるとは思いもしなかった。
「国語の漢字ワーク30ページ分明後日に出さなくてはいけない」
数学のワークどころではないと言わんばかりのコメントが返ってきた。
中学校に入ってまる2年、何をやっているの?
飽きれ果てるものの怒りがふつふつと湧き、とめどなく小言を言ってしまった。
自己嫌悪。「待つ」がまだロースキルなのかもしれない。
でも、テスト前にワークを出すということを理解できる前に中学卒業しちゃうよ。
「頑張れ受験生」の裏側にはいくつもの家族のストーリーがあるのだろう。
(おわり)
研修の後に、こんな作文を書いたと家族の前で音読したら、夫が「同感だ」と言いました。
今日の記事のタイトルは、「作文研修~言葉あそびで悲しく書く」にした方がよかったかもしれません(;'∀')
上記の作文は事実ですが、漢字ワークは範囲を多く間違えていたそうで、もう終わっていると帰宅後息子が伝えてきたので、雪はみぞれになってきました。
よかった、ありがとう。