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応援したい挑戦〜答えは自然に
「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に行ってから、ガウディの言葉が心に響いています。
世の中に新しい創造などない、あるのはただ発見である。
全ては、自然が書いた偉大な書物を学ぶことから生まれる、人間が造る物は、既にその偉大な書物の中に書かれている。
ついでに会場に流れていたきれいな音楽まで流れてきます。
雑多な日常、面倒なこともあり、不安に感じたり、いらいらすることもあり、何かやってやろうじゃないかと思って物事を複雑に考え上げたり。
ああそうか、答えは自然という本に書いてあるのか。
自然食は体が喜ぶ感覚があります。大自然の中で吸い込む空気はおいしい。
創造性も同じ、人間が作るものはすべて自然に起因している。
あれ、でもさいたま市の自宅の窓から外を見ても自然がないよぅ~。
長年髪を切ってくれているほんわかイケメン美容師の尾花さんが独立し、今日は彼のお店「kiten」のオープンでした。
早くから予約を入れて、お祝いのお花を持って行ってきました。
尾花さんはモード界の最先端みたいにとんがっていなくて、聞き上手な人です。わたしがヘナ染めを始めてカラーをお願いしなくなっても嫌味も言わず、わたしの髪を触って「ヘナいいですね」とか、「(ノーシャンプーで)髪の状態がいままで一番よくなっている」とおっとりと伝えてくれます。
今日はガウディの話を一生懸命聞いてくれました。
そんな尾花さんが構えた城は、尾花さんの想いが詰まっていました。ノーマスクで出迎えてくれ、できるだけ自然由来のものでできた商材を扱い、お客さんとの対話を重視して、パーマのお客様にかかる数時間は他のお客さんを合間に入れたりせず、そのお客さんにかかりっきりにするそうです。以前は資生堂のサロンにいて、最先端の技術を持ち、最先端の装備も知っている尾花さんはご自分の店にもそれらを集結させました。お客さんを移動させない移動式のシャンプー台。プライベート空間を演出してくれます。
お店の名前「kiten」の由来を尋ねました。
わたしはkittenを想像してしまい、仔猫を思い浮かべていました。
「三文字の日本語にすると決めていたんです。「きてん」は「起点」でここから何か始まっていくというイメージでいいかなと思って。でもいろんな字があるし、いろんな受取り方をしてもらえたらなと思って」
素敵な名前だと思いました。
わたしもミクマリ音読道場という名前を決めた時のことを話し、値段を決めたりすることの悩みなど話すと、尾花さんもその辺の悩みは共通で、「最終的には自分の心地よさを優先」ということで納得しあいました。
人通りの少ない裏道にお店を出し、「人が多いと落ち着かないから」という価値観の尾花さんを心から応援したいと思いました。
自然由来のバームも購入しお店を出て、来た時に感じたことを聞いてみました。
「お店の名前出してないんですね。」
隠れ家的な感じなのかしら。と思っていたのですが、
「実は忘れてしまって、看板作るの。」
ええ!?尾花さん!!ほんわかし過ぎ!!
窓の外には自然がないけれど、天然な人と触れ合えた日でした。
★尾花さんのサロン「kiten」
赤羽駅から徒歩9分