雨の日、息子と秩父に~ヒントを見つける
日本語音読指導者の活動を始めてから、自分のことに夢中で、息子を放置しがちでした。
小6の息子、ひとり時間が増えたのは良いことかもしれませんが、その時間は主にスマホを使ったゲーム、YouTubeを見るということに使われていると思われ、そういうものに理解が一切といっていいほどない私としては嘆かわしい事態であったりもします。
今日は土曜日、しゅりさんにもお話しして、あえて音読道場の予定を入れず、息子のオンライン塾探究学舎のイベントに参加してきました。
先日まで半年間、「地球シリーズ」で「地球解剖編」「地球俯瞰編」「地球共生編」の授業に参加し、週に1回、2ヶ月ずつかけて学んできました。講師は探究学舎きっての地球スペシャリストあつしさんと、地球惑星科学者の舘野繁彦さん(しげちゃん)です。
今日は「リアル地球編」、しげちゃんの本拠地である秩父で開催されました。
しげちゃんはその分野を代表する学者でありながら、保育士として幼稚園やフリースクールを主催しているという、未来に目の向いたかたでもあります。
NAZELABOというしげちゃんのスペースは木の香りがして魅力的な本がたくさんあり、石も置かれていてとても心地よい空間でした。
秩父にある武甲山の地質や、なぜそうなるのかを説明してくれたあと、実際に武甲山を構成している3種の石を探しに、近くの河原に行きました。雨が降っていましたが、予報ほど強くなく、雨に濡れたほうが石がきれいに見えるのでもってこいの天気だとのこと。
レインスーツを着たり長靴を履いた子どもや大人が水の中や河原に。
息子もかがんで地面を見つめて探しています。
私は写真を撮りながらそんな風景を眺めていました。
雨が強くなってきて隣にいた女性が持っていたビニール袋で雨をよけていたので、息子の傘をすすめたのがきっかけでしばらく一緒に話しました。
その人のお子さんは2年生の女子で大の石好きだそう。せがまれて石の名所に連れていくと何時間でもそこにいて、付き合うのが大変だとか。知識を蓄えるほうにばかり興味があってなかなか実践やアウトプットに移らない息子とは対照的で少しうらやましく思いながら聞きました。
息子はなんとか6種類の石を探し、その後もそれらの石に液体をかけて解けるか確認して分類して採集箱に入れ、楽しくリアル地球編を終えました。
帰り、特急電車を待つホームでまた河原で話した女性とその娘さんに会いました。あれ、親子で英語交じりで話しています。
「英語を会話に取り入れているのですか」
と聞いてみました。
「はい、初めてのひとには変に思われますけど、なるべく使うようにしていて」
「いいですね~、私もたまに試みるのだけど、嫌がられてしまって。」
「しつこくやっているとスイッチが入るんですよ」
「へ~、じゃ私も頑張ってみます」
電車がきました。お互いの座席の車両が違ったので、そこで別れましたが、心にぽっと火が灯ったのを感じました。
思春期にもかかってきてこちらの言うことがあまり響かなくなった息子。
なんとなくもやもやしてそうです。
また、なんだかんだスマホゲームやタブレットでのYoutubeに毒され支配されています。鮮やかだった息子の好奇心がぼやけている気がします。
この春休み、色々試してみよう。
しつこいかもしれないけど。
イベント、石マニアの少女、英会話親子、よいヒントが詰まった1日でした。