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『神速で稼ぐ独学術』 現代の学びに欠かせない1冊でした
「あ、これ学びたい」「いや、これも今の私に必要な知識では?」気になったことはすべて学びたいけど、時間もお金も限りがある。これまで、どれを学ぶのか自分なりの基準で判断して、学んできました。
振り返ってみると、知識は身に付いてはいるけれど、収入につながる知識はごく一部。学ぶことは、楽しい。でもやっぱり学ぶなら、収入につなげたい。
何かを学ぶときに、本を読んだり、検索したりするけれど、情報が多すぎて何が正しい情報なのか、判断がとても難しい。時間をかけて情報収集をして、いざ学び出しても「この情報は本当に正しいのだろうか?」と不安になってしまう。そして、悩みに悩んだ末に、オンラインスクールや専門講座を受講する。
それが悪いとは決して思っていません。受講して良かったと思っている講座がほとんどです。でも、やっぱり時間がかかりますし、独学に比べると費用が高くなってしまう。
『神速で稼ぐ独学術』タイトルを見た瞬間に「独学で新しいことを学んで、さらに収入に繋げることができたら、どんなに楽しいだろう」と、発売を心待ちにしていました。
本書で一つだけ実践することを選ぶなら「独学のテーマの決め方」
第2章「独学テーマの決め方」これが、私には一番刺さりました。
「神速で稼ぐ独学術」は8章 381ページにわたって、著者の山田竜也さんの独学術が詳細に書かれています。もし、「この本を読んで1つだけ実践するなら」と問われたら、私は第2章を選びます。
これまでの自分に足りないことが書かれていた章でした。
本書では学びを稼ぎにつなげる4つのステップとして、
「1.独学のテーマを決める」
「2.アウトプットの目標を決める」
「3.インプットする」
「4.アウトプットしてお金に変える」
の4つが示されています。
この4つのステップの1つ目「独学のテーマを決める」について、第2章で山田さんの事例を踏まえながら解説されています。
独学のテーマを決めるためには、まずは自分の送りたいライフスタイルを決めます。そして、そこから学ぶべき項目を決めていくのです。
私自身、希望のライフスタイルは決めていて、そのライフスタイルを送るために学ぶことを決めてはいるのです。決めてはいるのですが、それらがバラバラになっているんですね。これまで、ライフスタイル全体を見渡して、学ぶことのバランスを考えたことがなかったんです。
そして「学ばないテーマを排除」という意識も薄くて。「勉強はいいことだ」と考えているから、ついつい学ぶことを増やしてしまっていたんだな、と。
本書に『その時々で興味関心に従ってふらふらと勉強していくのでは効率が悪すぎます。』『学ばないテーマを排除する』『独学の罠の一つに「何かを学んでいれば先に進んでいるような満足感を得られる」というものがある。』とあるのですが、ここがもう、自分にぐさぐさと刺さりました。
独学のテーマが決まったら、次は「2.アウトプットの目標を決める」です。これが、本当にできていなかった。これまで何かを学ぶときに、目標は立てていましたが「いつまでに、この本を読む」「毎日○分は、これをやる」という「インプットの目標」だったんです。
インプットを目標としているから、入ってくる情報もインプットのための情報。アウトプットするには、そこからアウトプットする情報に変換しなくてはいけない。そもそもアウトプットは、脳のリソースを使うからインプットより負荷かかかる。だから、インプット前提で知識を入れてしまうと、よりアウトプットのハードルが上がってしまう。
本書に『知識を市場に晒さない限り、稼ぎにはつながらない』とあるんですが、本当にこれだと思うんです。だから「アウトプットしなければ」と思っていたのに、できていなかった。もしかして、アウトプットできなかった原因の一つは「アウトプット目標を立てていなかった」からではないか?もしかしたらこれまでの悩みが解決できるかもしれない。
第2章の内容は、ぜひ実行しようと思っています。
検索エンジン、SNSを独学に活かす
「ネットの情報って、怪しいよね」「勉強したいから、SNS断ちしなきゃ」と思っている方には、本書の第4章と第5章を、ぜひおすすめしたいです。
本書の著者である山田竜也さんのメインのお仕事は、Webマーケティングです。プロの視点から、検索エンジンをどのように使えば、価値ある情報を見出せるのかについて、第4章に書かれています。
また、独学の敵ともみなされてしまうSNS。これについても、主要なSNSの特徴、どう使えば自分の学びの役に立つSNSアカウントに育てることができるかが、第5章で解説されています。
実は私、一年かけてWebマーケティングを学びました。そして、Webメディアの運営や、Twitterアカウントの運用もしていました。だからこそ、検索エンジンの結果や、上位表示されるサイトの情報をどうしても疑ってしまうんです。
正しい情報もありますが、SEOに上位表示されるために書かれたサイトもたくさんあります。Webの情報にどうしても疑心暗鬼になってしまい、学習に活用しきれていませんでした。
本書にも「もはや検索エンジンはワイドショー化している」とあります。また、SNSも情報商材を売るためのアカウントがたくさんありますよね。実際、騙されたこともありますし、騙されてしまった人も知っています。
でも今の時代、学校、スクール、本だけで学ぼうとするのは、効率が悪いのも事実。
検索エンジン、SNS、YouTube、スマホ、パソコン。デジタルツールに振り回されるのではなく、正しく知って正しく使う。神速で稼ぐには、絶対必要な知識でした。私のように、検索エンジンやSNSの情報に疑心暗鬼になっている方には、ぜひ、第4章と第5章を読んでいただきたいです。
学んだら、行動する
著者の山田さんは『1冊読むごとに、何か1つ自分の行動を変えるネタを探して実行する』ことを心がけていらっしゃるそうです。ですので、さっそく本書のアウトプットとしてこちらのnoteを書きました。
このnoteを書く過程でアウトプットの素晴らしさを実感したので、それはまた別のnoteに書こうと思います。ご興味のある方は、ぜひそちらも読んでいただけると嬉しいです。