しまだじゅんこ
アドバンス・ケア・プランニングについて、一緒に学び実践するマガジンです。
各界で活躍する方々との対話を通じて、彼らが自然発光させているキラキラしたエフェクチュエーションの数々をつまびらかにするインタビュー集。produced by WEBのお手紙しろやぎ
2024年7月10日、母が天国へと旅立ちました。肺がんステージ4と判明して1年1ヶ月のことでした 6月に薬を変更してもらい、減り続けていた体重が2キロくらい増えてみんなで喜んでいたのに。本格的に暑くなる前に靴を買いに行ったり、外食したりしよう、と話していたのに。このまま体力が戻ってまた一緒に年越しができるんじゃないかとすら、思っていたのに。 医師から「いつ呼吸が止まってもおかしくない」と、告げられたのが7月5日。それからは少しでも母が安心して天国に旅立てるように、そして、
前回のnoteでは「ACPを実践すると、自分のことを知ることができる。そして、それを医療者に伝えることで、不本意な状況を避けることができる」と教えていただきました。 教えていただいたことを実践したいとは思うものの、母や自分の意思を医療者に伝えることをどうしてもためらってしまいます。 病院の方って忙しそうだし、いろいろ言ったら迷惑なんじゃないか......と思ってしまうんです。みなさんもそんなふうに思ったことはないでしょうか。 そこで今回は「患者の意思を伝えると医療者の方
前回のnoteではACPは「これから起きるかもしれない生活の変化に、備えるための話し合い」と教えていただきました。 また、治療や介護が必要でない人も人生に起こるさまざまライフイベントを通じて、自分の価値観を明確にするALPという考え方もあって、ALPに取り組んでおくとスムーズにACPに移行ができるということも教えていただきました。 今回のnoteでは「ACPを実践するとどんないいことがあるのか」についてまとめています。 不本意な状況を避けることができる____ますみ先生
母がステージ4の肺がんと診断され、少し落ち着いてきた頃。アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について学び、今後の母の治療・介護方針を考えていくために、実践したいと思いました。 そこで、私のように闘病中の患者を支える人がどのようにACPに取り組んでいけばいいのかについて、杏林大学保健学部准教授でアドバンス・ケア・プランニング(ACP)など「人生における意思決定支援のあり方」を研究されている角田ますみ先生に、ACPとは何か・メリット・始め方を教えていただきました。 (ます
エフェクチュエーション理論を知ったとき「なかなか行動できない私にピッタリの理論だ、ぜひ実践しなくては」と思い、本を読んだり、インタビューをしたり、講義を受講したりして、本当に少しずつではあるのですが、何か行動が止まった時に「エフェ的に考えたらどうなるか」と考えることができるようになってきました。 そしてここ数ヶ月「エフェを知っていて本当によかった。」と心の底から思うできことがあったのです。 今回のnoteでは、私が「医療×エフェクチュエーション」を実践して感じた、心の変化
35歳の時に、大手銀行からたこ八の副社長へ。新店舗展開や、従業員の育成を続け、インバウンドの波にも乗り、右肩上がりだった店舗の売り上げが、コロナ禍で激減。厳しい状況の中、新たな販売手法を次々に実践される垣内健祐さん。エフェクチュエーションをどのように活用されているのか、お話を伺いました。 「手中の鳥」を使い「許容可能な損失の範囲内」の行動を、いかに繰り返すか ____エフェクチュエーションを実践されるときに、重視されていることはありますか? 自分のささやかな「手中の鳥」
福岡で正社員としてキャリアをスタート。二人の子どもを育てながら、宮崎、大阪、福岡、群馬、東京、兵庫と、夫の転勤による引っ越しを繰り返しながらも、リモートワーカーとしてのキャリアを積み重ねられた谷口千鶴さん。 MBA取得可能な関西学院大学の専門職大学院でエフェクチュエーションと出会い、大きな変化を実感されている谷口さんに、その変化について伺いました。 「許容可能な損失の原則」を知り、行動の幅が広がった ____初めてエフェクチュエーションを知った時、どう思われましたか?
「あ、これ学びたい」「いや、これも今の私に必要な知識では?」気になったことはすべて学びたいけど、時間もお金も限りがある。これまで、どれを学ぶのか自分なりの基準で判断して、学んできました。 振り返ってみると、知識は身に付いてはいるけれど、収入につながる知識はごく一部。学ぶことは、楽しい。でもやっぱり学ぶなら、収入につなげたい。 何かを学ぶときに、本を読んだり、検索したりするけれど、情報が多すぎて何が正しい情報なのか、判断がとても難しい。時間をかけて情報収集をして、いざ学び出
私には、9才、歳の離れたふたごの弟がいる。 そして弟たちは、知的障害を伴う自閉スペクトラム症だ。ふたりとも。 弟たちは一卵性の双子だけど、知的レベルがすこしだけ違う。兄のほうが重度で、言葉でのコミュニケーションが難しい。弟のほうは、ある程度の言葉のやりとりはできる。 9才も離れているから、母のお腹にいた時のこと、生まれて病院から家に連れて帰ってきたときのこと、ミルクをあげたこと、寝かしつけたこと、初めて歩いたときのこと、保育園でみんなと同じことができなかったこと、障害が