サルビア栽培のコツ
最近は夏から秋にかけての花壇の後列に青系統の宿根サルビアを見かけることが多くなりました。
さらにピンク色のチェリーセージなども人気になっています。
基本的に宿根サルビアは強健な植物ですが、花壇などに植えておいてもあまり花が咲かないこともありますよね。
そこで今回はサルビア栽培のコツについて解説いたします。
品種の特性を把握する
サルビア(サルビア属の園芸植物)は非常に種類が多く、基本的には宿根草ですが日本では1年草扱いのものもあります。
花壇に昔から植えられている赤いサルビアは1年草扱いですよね。
耐暑性のあるものが多いですが欧米で育成された品種の中には日本の蒸し暑さが苦手なものもあります。
耐寒性については霜がつくと弱るものが多いようです。
近くの公園や近所のお宅で同じ品種がどのように管理されているかを調べるのが一番確かな方法ですが、同じ品種が栽培されているとは限りません。
念のため最初は鉢植えで管理し、夏場は西日の当たらない風通しの良い日当たりに置くことをお勧めします。
鉢植えの場合は水切れに注意してください。
下葉が黄色くなってきたら規定濃度の液体肥料を少しあげてください。
屋外で管理しているときには病虫害の心配は少ないですが、環境が悪いとアブラムシやハダニがつくとこがあります。
コンパクトに育てる
公園などで植えられている大型の宿根サルビアには憧れますが、日本の住宅事情では大きくなりすぎるのが難点です。
また、サルビアの場合はどうしても品種のコレクションをしたくなるので、1つの品種だけにスペースを割きたくないという思いもあります。
そこで、8月上旬までに株を半分程度の大きさに切り戻してください。
切り戻すと枝数が増えるので花も豪華になります。
切り戻しが遅れると花芽を切ってしまうことになるのでご注意を。
このときに切った枝を2節ずつに切り分けて挿し芽をしておきましょう。
寒地では挿し芽苗で冬越しすると室内の冬越しスペースを節約できます。
冬越しの方法
寒くなってきたら北風の当たらない場所に移して寒冷紗で防寒します。
寒地では必ず室内に取り込んでください。
暖地でも、もしもの時のために挿し芽をして室内で管理しておくと安心ですね。
鉢植えで問題なく冬越しできるようでしたら花壇に植えて冬越しにトライしてみましょう。
花壇植えにしてからでも、年により気候が異なるので、冬場は念のため挿し芽苗を室内で管理しておきましょう。