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深刻にならない考え方

 何かと思い悩んでしまうという人がコンサルにきます。一旦他人事だと思って考えるといいし第三者的な視点で自分にアドバイスをすると考えてみては如何でしょうか、とお伝えしています。

 自分だけが不幸だとか、なんで私だけがこんな目に遭うのだろう、そう思うと暗闇に向かって一直線に歩いてしまう。しかしながら、仕事がヘヴィーな人は他にもいるし、夢破れる人も結構多い。夢なんて、そうそう叶うものではないから夢なんです。簡単に叶うなら、それは「普段のこと」といいます。

 チャップリンの名言で、これぞ!と思ったものがあるのですが。それは、「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇だ」 いやぁ~まさに名言、その通り。

 やたらと干渉してくる親も自分の親だと思うと苦しいけれど、一歩離れて世間的にみると、そういう親っているよねケケケ!と笑えるもの。私などですね、まぁできる限りの親孝行はしておりますが母にカチンとくるときもあるわけです。そんなとき、都合よく考えて、「そんな親も世の中には存在するよね」と他人ごとに捉えて、母が良いことをしたり言うと流石私の親!な~んて思うわけです。

 愛する村上春樹さんの村上朝日堂の逆襲の一節にオーエン君というアメリカ人の青年と食事をしたときの会話が書いてあります。「日本のTV番組についてどう思う?」と質問したら、「ジョークとして見れば面白い」と答えたそう。確かにそうです。そもそもTV番組は作りものなのだし、ニュースや政治家の発言だって本当かどうかも分からない。ジョークだと思えばおおかたのことはスルーできます。

 いちいち深刻に捉えないこと。都合よく他人事として俯瞰してみることも大事です。すると、第三者の自分が、また同じことにハマっちゃってるよと結構笑えるものです。それに、今の深刻な事態は10年後には忘れてますって。そんなものです。それこそ後で笑えます。ならば今笑っちゃいましょう。

 今日は先日購入した外山滋比古さんの「乱読のセレンディピティ」を読みます。セレンディピティとは「思わぬ偶然」「思わぬ気づき」そんな意味です。物事をある意味ジョークとして捉えると心にゆとりができて思わぬ気づきを得て突破口が開けるものです。深刻な人は深刻なエリアにずっと思考を置いているからそうなります。はい、パーーーーットいきましょう~。ジョークです、ジョーク!

 ところで・・・今日は澁澤龍彦さんが生まれた日。1928年に生まれてとっくに鬼籍に入っている人なのですが、私はこの人と結婚したいと真剣に思っていた時期がありました。彼の思考と生き方が一般人には理解不能なところにゾクゾクしたものです。30年ぐらい前かな、私は彼の本を読み狂っておりました。会いたい人がこの世にいないのは残念です。カッコイイな~。こういうオトコに愛されたい!

 さて、今から冷やし中華つくろ。お腹空きました。

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山下純子

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