膝の痛みを推理(3-1)膝と膝を突き合わす お皿
目次
1・膝の痛みを味方につけるとは
2・膝の共通キーワード
3-1・膝と膝を突き合わす お皿
3-2・解読ファイル2・膝のお皿 対等と見下しの境界線
4・空回りヒーローの 外側
5・敵意警戒の 内側
3-1・膝と膝を突き合わす お皿
膝の正面の痛みが発生している人が行うサポートには、ある共通点があります。
それは、サポートをした後で、
” のにのに星人 ”になってしまいがちなのです。
「あんなに助けてあげたのに!」
「あなたの負担にならないように、ずーっとわがままを言わないでいたのに!」
彼らがサポートをするときは、決して見返りのことなど計算してはいません。
純粋な善意でサポートをしているのです。
でも、その後の相手の行動や言動が、自分の理想と違うと、
頭の中が、” のに ” でいっぱいになります。
”のに” は、振り払おうとしても、どうしても離れてくれません。
のに、のに、のに!
この状態の自分と相手との関係は、
支配の関係です。
相手を一方的に評価し、
自分が決めた基準の合格点に達しないと許せない。
相手の良いところを見ようとしても、足りないところばかりに目がいってしまう。
そして、そんな自分を嫌悪する。
膝のお皿の痛みは、そんな ” のにのに地獄 ” から脱出する道しるべなのです。
膝のお皿の痛みは、のにのに星人にならないように予防しようとしているのです。
なぜ予防かというと、のにのに星人というのは、サポートが失敗した結果の形だからです。
のにのに星人は、その人の性格ではありません。
サポートが失敗すると、誰もがのにのに星人になってしまうのです。
因みにサポートの失敗というのは、
勉強を教えてあげたのに合格点が取れなかったとか、そういうことではありません。
勉強を教えて合格点が取れなかったとしても、その過程が相手の役に立っていれば、サポートは失敗していません。
体が示すサポートの失敗とは、相手と対等ではなくなるということです 。
そして、 対等ではなくなってしまったら手遅れなのです。
手を打つ場所は、対等な関係から対等ではなくなる境目。
このポイントで膝の痛みが発生します。
サポートは、やりすぎると 、のにのに星人になって失敗します。
対等な立場でいられる適量があるのです。
因みに、サポートは大きく分けて2種類あります。
1つは、相手の技術向上のためのもの。
アドバイスや指導などがそれにあたります。
もう1つは、相手の負担軽減のために、自分のわがままを我慢するもの。
あれが欲しいというのを我慢する。
頼まれたことを嫌だというのを我慢する。
などがそれにあたります。
技術向上のサポートの適量を超えると、
「あんなに助けてあげたのに」という”のにのに星人”になり、
わがままを我慢するサポートの適量を超えると、
「あなたに負担になると思って、ずーっとわがままを言わないでいたのに」
という”のにのに星人”になります。
ただ、この適量の見極めは非常に難しい。
環境、立場、得意なこと、相手の年齢など、いろいろな条件で大きく変動します。
例えば、
赤ちゃんのオムツを変えてあげた後に赤ちゃんがギャン泣きしたとき、
「ちゃんとオムツかえてあげたのに!」と、赤ちゃんを責める気持ちにはなりませんよね。
これは、赤ちゃんと自分が対等な形でサポートできている証拠です。
こどもを塾に通わせてあげようと、頑張ってパートの仕事をしてお金を稼いだ後、
こどもが塾をさぼったことが発覚したとき、
「あなたのためにお金を稼いだのに」と感じるのであれば、
子どもと自分が対等な形でサポートできていない証拠です。
では、これ以上サポートしたら対等ではなくなってしまいますよーという境目は、どうやって見極めればよいのでしょうか。
それをつかむために、膝の痛みがあるのです。
膝の痛みは、まさにその境目に発生します。
そこで考えるのです。
膝の痛みが発生しないサポートと、
今膝の痛みが発生した直後に行おうとしたサポートと、
何が違うのか。
これを何度も検証します。
そのうちに、だんだん分かってきますので、
そうしたら膝の痛みのナビは必要なくなってきます。
次回は、膝のお皿の痛みを解読した事例をいくつかご紹介します。
つづく
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