3-3・解読ファイル2・膝のお皿 対等と見下しの境界線
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3-3・解読ファイル2・膝のお皿 対等と見下しの境界線
3-3・解読ファイル2・膝のお皿 対等と見下しの境界線
(症例1)マリコさん30代女性 右膝のお皿の痛み
山口「右膝の痛みはいつ頃からですか?」
マリコ「昨日からです。歩いていたら急にズキンときて、そのまま治らなくて」
メッセージの絞り込みの検査
・足上げテストでは、コミュニケーションに関するメッセージ。
・反射点は、”本音を言ってごらん” あるいは、”サポートし過ぎで対等な関係が崩れそう” と出ました。
・問題のコミュニケーションの相手は1人。(誰かと自分、あるいは、自分対自分)
・相手の性別は女性。
というキーワードが出てきたので、
心当たりがないか聞いてみると、
マリコ「来週、友人と旅行に行く予定があります。
旅先で行きたい場所があるのですが、
そこは友人の好みではないので、
言わずに我慢しようと思っています」
山口「もしかしてそう思ったのって昨日歩いている時ですか?」
マリコ「あ!そうです。駅から自宅にむかって歩いている時でした」
山口「体は、マリコさんが行きたい場所を言わずに我慢したら、その旅行がだんだん楽しくなくなってしまう。ということを予知しているのかもしれません。」
なぜなら旅先で、ほんの些細なことを友人が自分に合わせてくれないと、
不満がつのってしまう恐れがあるからです。
わたしは行きたいところを我慢してあなたに合わせているのに、
あなたは、こんなちょっとのことなのに、何もわたしに合わせてくれない!
この、ほんの些細なことを友人が自分に合わせてくれないというところの
注目ポイントは、
些細なこと。
お友達が知らないところで、マリコさんは大きな譲歩をしているので、
その譲歩の量と、友人の些細な譲歩を天秤にかけているのです。
この天秤をつり合わせるには、友人は、些細な譲歩をたくさんしなくてはなりません。
当然そんなことは無理なので、
マリコさんの理想通りの行動をとらない友人にいら立ち、落第点をつけ、
旅行の後半には、対等な友人関係ではなくなっている。
そうならないために体は、
いま自分のわがままをきちんと伝えることが重要だと判断したのかもしれません。
膝の症状には、痛み、水がたまる、力がカクッと抜けるなど、いろいろありますが、
本音を言ってねー。のサインは、痛みで表現されることが多いです。
おそらく、
「~したい」と言わせるためです。
「イタイ」「たい」「~したい」
「たい」という言葉をサブリミナル効果をねらって深層心理に刷り込もうとしているのだと思います。
相手に負担をかけないように思いやって
自分の望みを言わずに我慢しているケースでは、
「~したいと言えー!」みたいな感じで、痛みが出現します。
ん?
もしかしたら、
おやじギャグって、最先端の治療法なのか?
マリコさんが確認の足上げテストをすると、
”本音を友人に言う”で、正解の反応。
翌日、マリコさんは友人に、本当に行きたい場所を伝えました。
その直後に膝の痛みが消え、そして、旅行はすごく楽しく、
いままでのような、友人を評価するモードに入ることもなかったそうです。
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