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『ザ・タクシー飯店』でよろしく哀愁

 タクシードライバー&哀愁といえばダウンタウンのガキの使いの出囃子が忘れられないじゅんぷうです、こんばんは。即興で作った松ちゃんすごい。

 そんなわたしの推し日本代表メンバー、Hey!Say!JUMP髙木雄也が出演中のドラマ『ザ・タクシー飯店』を見ています。

 主人公は渋川清彦扮する個人タクシードライバー。雄也はタクシー会社の若社長役で「ジュニア」と呼ばれています。大体出番は冒頭だけ。

 言ってみれば『孤独のグルメ』のタクシー版。町中華を愛する八巻孝太郎(渋川清彦)が、毎回、町中華の名店を訪れて食を堪能する飯テロシーンと、ゲストである乗客の人生を図らずも後押しする人情ドラマで構成されています。

『ザ・タクシー飯店』番組公式インスタより

 渋川清彦といえば…
 今年公開された映画『ちょっと思い出しただけ』にも出演していて、こちらでは伊藤沙莉がタクシードライバー役。映画は未見ですが、クリープハイプによる主題歌のMVが雰囲気あってよいです。夜のタクシーって画になるし、夜がだんだん明けていくのも美しい。

 クリープハイプの尾崎世界観がジム・ジャームッシュの『ナイト・オン・ザ・プラネット』にインスピレーションを受けて書いたという曲。ジャームッシュの映画は5つの都市、5人のタクシードライバーのひとつの夜を描いた1991年のオムニバス作品で、わたしも20代のときに見て引きずりました。

タクシーには哀愁がある

『ナイト・オン・ザ・プラネット』や、ロバート・デ・ニーロの『タクシードライバー』など、海外でもタクシードライバー(長いのでこれよりTDと表記します)をモチーフにした作品は多いですよね。
「多様な乗客」「密室」「都会~田舎~観光地どこでも行ける」といったドラマになりやすい要素があるからだと思いますが、TDが主人公だと妙に哀愁漂うのはどういうわけでしょうか。

 パッと思いつくTD作品も、見渡す限り哀愁。

 渡瀬恒彦『タクシードライバーの推理日誌』シリーズ

 竹野内豊『素敵な選TAXI』

 ソン・ガンホ『タクシー運転手 約束は海を越えて』

『タクシー運転手 約束は海を越えて』の場合、光州事件がベースにあるので哀愁というより本気の悲しみなのですが、『ナイト・オン・ザ・プラネット』『タクシードライバー』のようなアンニュイ、なんかおしゃれ的な空気とは異なる、アジア特有の哀愁というものがあるかもしれません。

かなり旧スタイルのステーションワゴンなのがまたよき

『ザ・タクシー飯店』の主人公のタクシーは架空の「野方」ナンバー。東京都中野区野方のことと思われますが、元野方の住民としてグッときます。
 野方に住んでいたのは20代前半。それこそジャームッシュ見てたころです。中国人のご夫婦がやってる中華屋さんで、時々夜ごはんを食べていました。あるとき桂花陳酒のボトルをオーダーして、おかみさんが運んできてくださったのですが、キャップが空回りして開かない。おかみさんは「中国(製品)だから、回るけど開かないヨ!」と笑いながらナイフを駆使して開けてくれました。そんな大陸的な思い出。あ、歌舞伎町の餃子「大陸」も好きだったなあ。

 1話に出てきて雄也も食べていた「セキネのシュウマイ」が無性に食べたくなって「よし、今日は特大シュウマイにしよう!」とセキネ浅草店にはりきって行ったらお休み…。今日は崎陽軒じゃないんです、セキネの口になってたんです。

 町中華とタクシーには哀愁とロマンがあるという話でした。

冒頭に書いた作詞作曲/松本人志の「タクシードライバー」はシャ乱Qがカバーしていた様子。哀愁のかたまりです。

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