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ここで泣いた!!『タイタニック』2回目鑑賞

先週、人生初の『タイタニック』をスクリーンで見て本日二度目を見てきたじゅんぷうです。

初タイタニック後はあまりの衝撃で下船できず
寝ても覚めてもタイタニックでした。

映画のメイキングやビハインドから
沈没事故の解説&考察に陰謀論、
タイタニックと運命をともにした設計士の
前世記憶を持って生まれた
アメリカの少年の話、
果てにはロバート秋山と友近の
『船と氷山』まで笑
日課のお灸のBGMはもちろんサントラ。

25歳のときあえてスルーしていた映画が
25年後にこんなに刺さることあるんですね。

2週間の限定上映が終わる前にもう一度…!!
3日前にチケットを取るとき残っていたのは
1列目の中央付近、ラスト1席。
平日のお昼で満席。

そんなわけで2回目リピートだからこそ
よりグッときちゃったじゅんぷう感動ポイントを。

*冒頭の船内探索の理解度深まる

これは単純にタイタニック号の構造を
ある程度知った上で見ることで
遠隔操作の探索ロボのカメラの動きにも
より生々しさを感じられました。
のちのちタイタニックの楽団のピアニストが
眼鏡をかけていた人物なのを確認した瞬間、
この冒頭の探索シーンで映った壊れた眼鏡、
あれがグッサーっと刺さって心臓痛くなりました。

*現代のゲスいトレジャーハンターにキャメロン監督は自分の行動を投影していた

深海に沈むタイタニック号の研究という名目で
ブルーダイヤのネックレス〈碧洋のハート〉を
探すトレジャーハンターたち。
ダイヤが眠っていると思われる金庫を発見して
遠隔操作で引きあげるときの、
あのいやらしい顔…!

彼らと同じように実際に〈映画のために〉
深海のタイタニック号を撮影した
キャメロンは、2回目の潜水のあと、
突然、涙が止まらなくなったそうです。
我に返ったんですね。
1500人もが苦しみ、絶望し、
恐怖と戦って命を落とした悲劇の現場で
自分は何をやってるんだと。それで、
船に乗っていた人たちのことを、
あらゆる人たちのことをしっかり描こうと
決めたというエピソードを知って、
このシーンの受けとめ方はより深まりました。

トレジャーハンターのボス、ロベットが
「3年間タイタニックのことばかり
考えていた。けど何もわかっていなかった」
と言うシーンがありますが、このセリフも
キャメロン自身のことだったんですね。

*101歳のローズの乗船

タイタニックの金庫から発見されたスケッチを
テレビで公開したのを見た101歳のローズは
孫娘同伴で探査団に随行します。
海上の調査船にローズの乗ったヘリが到着。
持参の荷物の多さにクルーたちは驚きますが
これも84年前にサウサンプトン港から
タイタニック号に乗り込むときの
ローズたち1等船客の乗船スタイル。
つまり101歳のローズは、
ふたたびタイタニックで旅立つためにここに来た
そう考えるとラストの解釈も言わずもがな。

*レオのファーストカットがニクい

101歳のローズが
沈んでいるタイタニックに向かい
ジャックはいつ出てくるのかな~
ってタイミングでローズが瞳を閉じた一瞬、
パッと映るジャック。
記憶の中の瞬間こそが永遠。始まってる。

「教えてください、この船で何があったのか」
「84年も前のことよ」
「覚えていることだけでかまいません」
「全部知りたくないの?」

84年間、ローズは船での出来事を
何ひとつ忘れていないということが
アピールされるこの会話で、
さあ物語の始まり。

*3Dは前列のほうが体感できる

前回はあまり鑑賞に影響のなかった3Dですが
最前列でスクリーンの近さもあり若干の船酔い…
巨大なタイタニック号を見上げるスケール感と
迫力を味わえるのは前方の席ならでは。

*Good-bye,I miss you!

前回も書いたけど
タイタニック号にラッキーで乗り込んだ
ジャックの出航のときのこのセリフでまた、
じわぁ…
だって、沈みゆくタイタニックにおいては
一度もこんな別れのセリフは言わないんですもの。

*ドガの踊り子と少女

タイタニックの沈没が始まって
スイートルームのローズの部屋も
持ち込んだ数々の絵画が水に浮いていく。
ドガの「踊り子」が漂う様子が映され、
その何分かあと、まるで「踊り子」のような
白いドレスを着た少女が船内に漂う。
この時間経過の描写のどうしようもない悲壮感。

*自由の女神の虚無感

カルパチア号に救助されたローズの視線の先に
そびえ立つ自由の女神。このときのローズには
自由ではなく皮肉のシンボルです。
タイタニックはローズにとって
〈奴隷船〉だったのが、ジャックとの出会いで
自由な人生を目指す船になったのに。

ニューヨークに着いたら
ジャックと駆け落ちするつもりだった彼女は
ここで船員に名前を確認されて
「ローズ・ドーソン」
とジャックの姓を名乗る。
二人で一緒に自由に生きるつもりだったのに
84年間誰にも話さず、ただジャックの名前と
一緒に生きてきたんですね。
ああ、マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン。
だからこそ、
ジャックはあの海で死ぬ必要があったとも
私は思います。

*ラストはきっとこういうこと

タイタニック号の大階段で
ジャックとローズがみんなに祝福される、
あのラストシーン。
眠りについたローズの夢なのか
天に召されたのか解釈は観客次第ですが
やっぱりジャックとの約束をすべて果たして
〈あたたかい布団の上で亡くなった〉
のではないでしょうか。

この映画は
タイタニック号でジャックと出会って
解放されたローズの
最後の船出のための物語だと解釈。
2度目のほうが人物も把握できて
感動も倍増でした。

わたしの左隣りの女性(おひとりさま)も
最終的に鼻かむほど泣いておられ
右隣りの女性(おひとりさま)は最後まで
ポップコーンの蓋も開けられないほど
見入っておられたようです。わかるわ~!
何なら3人で語り合いたいくらいの体験でした。

そんな25年越しのタイタニック乗船note、
お読みいただきありがとうございました。
今夜も大階段の夢でお会いしましょう。


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