もう一度『秘密の森』でウ・ヨンウの因果を確認
「士」がつく仕事に子どものころあこがれていたじゅんぷうです、こんにちは。
韓国のリーガル・犯罪サスペンスドラマの中でも、そのディテールの難易度と緊張感からなぜか筋肉痛になるほど集中して見ていた『秘密の森』シリーズ。初見から1年ほど空いて、このたび2周目完走しました。しっかりシーズン2まで。
なんで今また『秘密の森』かというと、きっかけはそう、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』での『秘密の森』因縁キャスティング。
現在Netflixで配信中の新作ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。リーガルものではありますが、主人公ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)は自閉症スペクトラムというハンデを抱える新人弁護士で、彼女が法廷や私生活でさまざまな壁にぶつかりながらも生きていく、あったかストーリー。わたしはパラリーガル役のカン・テオくん推しとして見始めましたが、思ってた以上に面白くて!
ヨンウと親友グラミの挨拶を覚えようとしてたらBTSのジミンとナムさんもやってたり、なんと松本隆先生も、佐藤健くんも見ているとか…あそうそう、因縁キャスティングです。
ヨンウの父を演じるチョン・ベス⇒『秘密の森』龍山署強力班チーム長
ヨンウの父の若いころを演じるチャン・ソンボム⇒冤罪で龍山署の刑事たちに暴力で自白強要される青年ギョンワン
まあ上からの圧力でこんなことになっちゃうわけですが、暴力を指示して黙認してた側と、その被害者という関係だった二人が、まさかの同一人物の過去と現在を演じてる~!
という興奮で『ウ・ヨンウ』新着配信を待つ合間に『秘密の森』に再突入した次第です。
ギョンワンは第一の事件の被害者の息子であり、第二の事件の被害者の元同級生。被害者となった父親は悪党だったけど、彼は心優しい青年。あまり感情を表さないキャラクターでしたが前半では事件との関連を匂わせ、後半では不当な捜査への失望と、苦悩に満ちていたギョンワン。
誰よりも傷ついた立場のギョンワンを失望させたのがチーム長なわけです。演じるチョン・ベスはいつもちょっとダメ父だったり、権力に振り回される警察官だったりと、人のよさそうなキャラクターで安心のザ・中間管理職。
『ウ・ヨンウ』でヨンウを育てるため法曹界を目指すのをあきらめ、ちょっとみんなと違う子ども、ヨンウを男手ひとつで育てるのって、これはもうチーム長とギョンワンに与えられし業ではないかと。
このふたりの因果を噛みしめつつ、そもそも『秘密の森』シーズン1って、こんなに泣けるドラマだっけ? というぐらい泣かされてしまいました。初見時は複雑な内容についていくのに必死で心情に入り込めていなかったのかも。
憲法がある限り私たちは戦えるという言葉に、何なら自分も法律家だったかなってぐらい心つかまれてしまいました。
どんなドラマでも、どれだけ荒唐無稽な設定でも、登場人物の思いを伝える説得力のあるシーン、セリフ、演技力、これらの積み重ねが見る人の心を揺さぶるものですよね。
『秘密の森』シーズン3はないのかなあ。
というわけで『ウ・ヨンウ』本線にもどりま~す!
❖『秘密の森』感想note❖