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君の側で膨らんだ想いと脇役の世界観

僕は一切主張をしない、役名もないような脇役的な存在がとても好きだ。

「君を主役にするため、僕は生涯をかけて脇役になります。」

そんな話をきっと僕は「どんなプロポーズしたの?」って問われることがあれば、心の中で必ずするようにしている。

というような脇役の人も実は誰かの主役であり、主役の君もシーンが変わればまた誰かの脇役であって、世の中はそんな感じのちょうど良いバランスで成り立っていると思う。ストイックにそのストーリーの一役に徹している脇役でも誰かにとっての主役であり、自分が常に主役だと思っているキムタクも君と僕にとってはどうでも良い脇役なのである。


毎朝早くから仕込みで忙しいパン屋さんのために一生懸命せっせと小麦を育てる人がきっとどこかにいて、牛乳やバターを作っている人も牛もいる。そんなパンに関わる人や牛たち皆んなにしっかりちゃんと感謝をし、想像もしながらいつもの朝食のパンを買うために晴れの日も雨の日も、寒い日でも毎日店頭に並ぶ人たちもいる。

鈴「まだまだ朝は寒いねぇ。。」

佐「そうねぇ。骨身に染みるわ。。」、
 「もうすぐ開店時間ね」

鈴「てか最近、少し痩せたたんじゃないの?」、
 「あと顔色良いわねぇ!」

**佐「やっぱりそう?最近よく眠れて寝起きもスッキリなの。」、「運動もしてる」
 「あと私、実はこれ飲んでるの」 **

(サッとカバンから何かを取り出す)

鈴「何これ??」

佐「最近飲んでる、黒酢ニンニクのサプリよ」

皆んな知ってるようで知らない、何処かの鈴木さんと佐藤さんの日常を垣間見てるかのようで実はサプリのCMだったなんて?!ことも普通にある世の中である。

佐藤さん家の朝食は決まってパンなのだが、まだ布団から出てこないケンタの口癖は「お米が食べたい」である。

決まって朝食にはこだわりのパンとおむすびと最近ハマってる黒酢ニンニクがテーブルに並ぶ。


何処かの街のちょっとしたどうでも良いシーンの脇役的な存在を意識するような、世界を少し脚色して広げることが好きだし、自分自身もそんな誰かのどうでも良い脇役的存在になれたらって思ってる。全世界どこにでも存在するであろう、本当にどうでも良い日常という名のストーリーは、とても多くの役名すら与えられないような脇役たちによって作られている。

想像してみてほしい。

今、君や僕のこんな日常を守るために今必死で頑張ってくれている、名前も知らない存在がきっと本当に沢山いることを。。


そんな私も朝食はお米が良いと言っちゃう派の人間である。

君の朝ごはんはパンなの?ご飯なの?プチ断食するの?というようなどうでも良い日常がずっと守られますように。

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