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詩の本棚

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いただいたり買ったり。大好きな詩集を気まぐれにご紹介。 元気なときも凹みかげんなときも、言葉をおともに。
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2021年1月の記事一覧

金色のライオン  渡辺一枝

『金色のライオン』 前がきりんだったから……というわけでもないんだけど。

ヒキガエルのように野太く?グワッ と啼いてたそうです、雨蛙も。ある晩、赤ん坊を寝かしつける若い母親に坊やが寝付けないと、役に立たないと責められ三日三晩泣いたそうです(ちなみにおとついの自身は彼が跳ねたからだそうです)。さすがに三日三晩も泣くともう声も出なくなりそう、とグワッとしゃくり上げるとコロロロロ、という声にかわってい

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詩集 キリンの洗濯 高橋杞一

どうしてこの本を買ったかなあ……。たぶん、表紙のキリンの姿に惹かれたから。本屋さんでのジャケ買い。改めて披いてみると今では珍しい活版印刷。表紙も随分焼けちゃったし汚れたなあ……。

「破裂」

夜に

どこか遠くの扉がひらく

これだけの詩。扉が開くことが破裂とはねー、ととても不思議な感覚。ビッグバンかなあなんて思ったり。

「ホッチキスがやってきて」



ホッチキスがやってきて

ぼくを

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