ハンスホイヤーの思い出
今から40年ほど前、私が高校生の頃の話です。
私はハンスホイヤーというメーカーのホルンを吹いていました。
ハンスホイヤーは、かつて東独で独立した企業でした。
東西統合前に製造されたハンスホイヤーのホルンは、high-D♭~high-Dが当たりにくいという欠陥がありました。
そのことを知ったのは、ハンスホイヤーのホルンを手に入れた後だったのですが💦
たしかに当たらないなぁ…と感じてはいました。
しかし、私の手に入れたハンスホイヤーは、
中古で安かったこと。
B♭シングルホルンで軽く、女性でも吹きやすかったこと。
そして、なんと言っても柔らかくまろやかな音色が気にいっていたので、
多少音が外れても、それは自分の力量のせいかもしれないし…
と思っていました😅
とにかく吹いていて気持ちよかった💖
その後、本格的にホルンを吹くようになってから、有名なドイツのアレキサンダーのダブルホルンに買い換えました。
こちらのホルンは、明るく輝かしい音がするのでポピュラーです。
東西統合に伴って、ハンスホイヤーは、西側資本を受け入れて近代的な設備で楽器を製造するようになり、品質は改善されています。
楽器の製造には工作機械を多く用いる事で低コスト化を図り、ドイツ製ホルンの中では比較的安価だそうです。
ただ、ハンスホイヤーの製品としての質は大幅に向上しましたが、以前のような音色は失われてしまったと感じる人もいるようです。
私はもうずっとホルンは吹いていないし、現在のハンスホイヤーの音色も詳しくはわかりませんが。。
そう、でもあの東欧の香りのする、軽やかで、繊細な柔らかい音のするハンスホイヤーのホルンの音が好きでした。
私は、理論ではなくて、感性で、東欧の響きのする音色や音楽が好きなのです♪
今は、自分の好きな芸術を、好きなだけ表現したり、鑑賞できる平和な世の中になって欲しいと切に願う日々です。
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