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あなたがいつも「授業が終わらない!」と慌ててるワケ
こちらは以前運営していたブログ「junjunblog」に掲載されていた内容に、
一部加筆したものです。
こんにちは、junjunです。
👨🏫学期末の悩み・・・
決して遊んでいるワケでも、
無計画で授業しているワケでもないのに、
年間計画で予定された学習内容がキツキツなんです!
どうしたらいいんですか?
●結論
やらないことを決めましょう。
終わらない原因が何かを分析しよう
✅隣の同僚は何してる?
あなたが「終わらないよ!」と焦っている側で、
「あと残りのテストは数枚だよ」と余裕で言っている隣のクラスの同僚がいるとします。
いったい2人の何が違うんでしょう?
若い頃の私は、次のように思っていました。
余裕な人はきっと、わからない子、授業についてこれない子を
そのままにしているんだ。
余裕な人はきっと、学習内容を端折っているか、
詰め込んでいるかのどちらかだ。
これ・・・半分ホントで半分は思い込み。
子どもたちの側から考えてみましょう。
学期末に至るまで、いくら楽しく、わかりやすい授業を受けたからといって、
残り数ヶ月で適当なことをやられるより、
スタートから要点を絞って授業をされる方が幸せ。
授業が終わらないからと言って、
やり残した大量の問題やプリントを宿題に出されるなんて、
いい迷惑です。
✅なぜ余裕がないのか?
次の問いを自分に投げかけてみましょう。
①計画はたてた?守れていた?
②計画が崩れた原因は何?
③外部要因と内部要因を明かにしよう。
具体例で説明しますね。
以前のjunjunの場合です。
①計画はたてた?守れていた?
Yes!!
計画はもちろんたてた。
守れていたかどうかは、教科によってバラツキがある。
算数以外は守れている。
②計画が崩れた原因は何?
崩れた原因は?
行事に向けての練習時間と他教科の時間数オーバーの
調整で、自分の持ち時間で調整するしかなく、そこにしわ寄せがいった。
また、予想以上に学習内容の定着に時間がかかり、
必要時間数がオーバーした。
③外部要因と内部要因を明かにしよう。
外部要因については、
やはり行事に要する時間数と、
他教科に必要な時間数が増えたこと。
内部要因は自分のこだわり。
事前に、ある学習内容につまずくことが予想されていたので、
導入に凝ってしまったり、
練習問題の解説や、子どもたちの発表に要する時間をとってしまっていた。
このように、自分が作った原因を客観的に見える化します。
真逆を想像しよう
✅犯人はだれだ!!
目の前のできごとの原因を、他者にしてしまうことがあります。
上記の例でいうと、
●行事があるから時間がないんだ。
●そもそも教える内容が多すぎるんだ。
●子どもたちが理解しないからだ。
●前年度までの教え方に問題があるから、子どもたちの理解が定着されていないんだ。(※すみません・・・かなりトゲのある言い方ですね🙇)
まあ、これも・・・半分ホントで、半分思い込み。
なので、ここに囚われていても一歩も前に進みません。
結局、自分を変えるしかないのです。
✅内部要因にフォーカス
では、内部要因、つまり自分のこだわりを、
思いっきり真逆にふってみましょう。
●わからない子を放っておけない。→わからない子がいてもそのままGO!!
●楽しく進めたいから内容や方法を工夫。→楽しさは追求しない。淡々と進めるGO!!
●子どもたちが満足できるように時間を確保。→時間で切るGO!!
これができたら苦労はしませんね。
こうして、自分のやり方と真逆のやり方を見える化することで、
その間の方法を探れば、今よりも時間に余裕が生まれるはずだ、
ということがわかってきます。
やらないことを決めよう(やりたいことを手放そう)
✅やりたいことをやるために
12月に入り、やることテンコ盛りの状態から、
応急処置的にこの方法をやってみるのもいいのですが、
できれば学期を見通して、年間をおおよそ見通して、
この方法を取り入れることをオススメします。
誤解のないように言いますが、
私は全てにおいて時間を意識し、教師と子どもたちのやりたいコトを
端折れと言っているのではありません。
やりたいことを叶えるためにも、緩急が必要だとお伝えしたいのです。
✅やらないことは?
一人一人、そのクラスによって、やらないことは変わるでしょう。
ちなみに、私がここ数年心がけている「やらないこと」を
ご紹介します。
●授業中、なんでもかんでも考えさせない。
●先生一人が教えない。
●焦らない。
解説しますね。
●授業中、なんでもかんでも考えさせない
経験が少ない時、国語の指導書に書かれていることを
そのままやろうとしていたことがありました。
「これも大切!」
「あれも発問しなきゃ!」
あれもこれも発問し、子どもたちに考えさせようとします。
どれが肝なのかがわからない状態です。
道徳授業でも同様です。
~話し合いの柱を3つたてる~
という不思議な暗黙のルールのようなものがはびこっています(※私が勤務していた市町村での話です)が、
これだって、そこそこで子どもたちの意見を区切っていかないと、
45分じゃおさまりません。
ゴールさえ見失わなければ、そこに行き着く方法はいくらでもある。
何を教え、何を活動させ、何を考えさせるのかを見極めることが大切です。
そして忘れてはならないのは、子どもたちの生活経験です。
「紙をのりで貼り付ける」という単純な作業でも、
明らかにかかる時間に変動があります。
以前と同様のことをやろうとすると、とてつもなく時間がかかってしまう、
ということにもなります。
何を端折り、何を便利ツールで効率化を図るのかを見極めたいものです。
●先生一人が教えない
大人が複数いることも大切です。
でも私は、
「子ども同士が互いの学びのリソースである」
と思っています。
私がわからないことに出会った時何をするか?
とりあえずググります😁
いずれ子どもたちもそうするでしょう。(※この記事を書いた時から数年が経ち、まさにその通りになってますね!)
今は、目の前に人しかいないので、
わからないことを解決する手段として、
「人に聞く」
というスキルを身につけて欲しいと願っています。
先生1人が汗💦をかいていてはいけません。
本来汗をかくのは、子どもたちなのですから。
●焦らない
昔、先輩の先生に言われたことがあります。
「ねぇjunjun!子どもたちにとって、目の前にいる先生が毎日笑顔で
いてくれることが、一番安心していられるんだよ。」
20年以上前の出来事ですが、私にとって忘れられない言葉です。
どんなに授業が上手くても、教師がムスッとしていたら、
子どもたちにとっては針のむしろです。
たとえ授業が拙くても、とりあえず口角だけは上げておこう、
と日々、自分に言い聞かせていました。
ただでさえ、やらなきゃいけないことばかりの学校です。
焦るなと言っても難しいところがあります。
でも、そこを何とか踏ん張って、
子どもたちの前では笑顔でのんびりと振る舞いたいものです。
ゴールは目の前。
笑顔でゴールテープを切りましょう。
まとめ
学校教育全体を覆っている、この「慌ただしさ」を解決するには、
大胆なシフトチェンジが必要だと、個人的に思うところがあります。
でも、そうは簡単には変わりません。
私が初任者だった29年前と比べて、
明かに「やること」は増えています。
組織が変わることを待っていても仕方ありません。
自分が変わるしかないのです。
自分が変わるには、自分のこだわりを手放すことが
最も手っ取り早い方法です。
あなたのそのこだわりは何のため?
上手くいかない体験が、明日の教師のエネルギーです。
まずは6割目指して!Let’s Have Fun!!
最後までお読みいただきありがとうございます。
以上の内容は、以前運営していたブログ「junjunblog」に掲載されていた内容に、
加筆したものです。