世界の猫天国から~第一弾・南ヨーロッパ編
私は旅と猫をこよなく愛していて、旅先でも猫との出逢いを楽しんでします。
いわゆる猫天国と言われる、猫の多い国や地域にも、たびたび足を運びました。
旅行中にかわいい猫に出逢うと、よけいにテンションが上がりますよね。
猫天国を総評してみる
猫好きな皆さんの中にも、猫島とか猫の街などに出かけ、猫との触れ合いを楽しみ、大量に写真を撮ってくる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
今回、自分が今まで訪れた国内外の「猫旅」の地について、改めて振り返ってみました。
振り返ってみると、どこも普通に観光地として魅力的だけど、猫が登場しただけで、旅の思い出にぐっと華が添えられたような気がします。
これまでNote記事でも、尾道、トルコ、台湾・九分の猫旅について書かせていただきました。
これらの地も合わせて、自分が体験した「猫天国」についてピックアップし、以下のポイントから総評してみました。
猫遭遇率
アクセスのよさ
旅しやすさ
猫遭遇率とは、その名の通り街で猫に逢う確率の高さです。
それと、街の中に有名な猫スポット的ポイントがあるかどうか。
アクセスのよさは、目的地までの直行便があるか、乗り換えはどのくらいか、主要駅や空港から至近距離か。
旅しやすさは、治安のよさ、国内および市内交通の充実度、海外なら英語の通用度など。
それらの猫天国について1ヵ所ずつ取り上げ、紹介していこうと思います。
エリアごとにまとめ、第1弾は南ヨーロッパ地域の国です。
猫旅がしたいと思われている方の参考になれば幸いです。
では、さっそくいってみましょう。
イタリア
猫遭遇率 ★4
アクセスのよさ ★3
旅しやすさ ★3.5
普通に観光地として人気の高いイタリア。
古代遺跡に芸術品の数々、おいしい食べ物と、旅人を惹き付けて止まないコンセプトで溢れています。
日本からは、羽田からローマまでITAエアウェイズ(旧アリタリア航空)が週5便直行便を運航させている他、ヨーロッパ系、中東系、アジア系の各経由便が多数就航されています。
温暖な太陽の国とのイメージから、街の石畳や、遺跡の陰で猫が昼寝している姿が目に浮かびます。
その美しい景観と相まって、なんと絵になる風景でしょうか。
ただ、情熱と太陽の国というのは、ローマから南の話。
北イタリアでは、冬の冷え込みが厳しいです。
そのため、冬場の北イタリアでは、猫との遭遇率は芳しくないでしょう。
特筆すべきは、ローマ市中心部にある猫スポット「トッレ・アルジェンティーナ広場」です。
トッレ・アルジェンティーナ広場は古代ローマ遺跡で、カエサルが暗殺された場所として知られています。
その古代遺跡が、CNNが発表した「世界6大猫スポット」に選出されているのです。
「世界6大猫スポット」とは……
日本・宮城県田代島
日本・福岡県相島
トルコ・カルカン
台湾・ホウトン
米国・フロリダ州ヘミングウェイの家
ローマ・トッレ・アルジェンティーナ広場
……の6ヵ所になります。
これら6ヵ所の国と地域ですが、ほとんどが島とか中央から遠く離れた街とか、やや辺鄙な場所にあるんです。
その中でトッレ・アルジェンティーナ広場だけが、首都ローマのど真ん中に位置しています。
遺跡内には人は入場できません。
が、外からのぞくと、遺跡の中でたくさんの猫が戯れているのが確認できます。
さらに遺跡の地下には、「トッレ・アルジェンティーナキャットサンクチュアリ」という猫保護施設が入っています。
誰でも自由に見学できますので、遺跡と併せて訪問してみてはいかがでしょうか?
ところでローマは、昔から治安が悪いと言われています。
街中ではスリやひったくりや置き引きが出没し、日本人観光客を狙っているなどと言われていますね。
これはあくまでも私の印象なのですが、近年はローマも清浄化されてきているように思います。
人が集まるところには警官が配備されているし、地下鉄もまあクリーンです。
深夜に一人乗車などしなければ、普通に利用して問題ないでしょう。
もちろん今でも油断はなりませんし、最低限の注意と対策は怠れませんが、必要以上に警戒しなくともよいかと思います。
リラックスして歩いた方が、猫との出逢いが楽しめるでしょう(笑)。
ちなみに、英語の通用度は中の上といったところ(笑)。
英語を話せる人は、特に都市部では多いですが、イタリア人の英語は発音的に若干聞き取りにくい点があるかもしれません。
マルタ
猫遭遇率 ★4.5
アクセスのよさ ★2
旅しやすさ ★4
イタリアの南、地中海のど真ん中に浮かぶ島国マルタ。
淡路島の3分の2ほどの国土面積ながら、首都バレッタ旧市街や古代巨石神殿群が世界遺産登録されていて、注目度の高い観光地です。
近年日本のメディアでも、よく猫の楽園として紹介されていますね。
日本からの直行便はありません。
エミレーツ航空、トルコ航空、ルフトハンザドイツ航空、ITAエアウェイズなどの経由便で、場合によっては丸1日掛かりで飛ぶことになります。
マルタは、かつて私が3ヵ月ほど語学留学で滞在していた地です。
(マルタの公用語はマルタ語と英語)
その後も何度か、旅行で訪れています。
直近で訪れたのは、2023年1月。
昔からマルタを見てきて思うのは、マルタの猫も年々数が減ってきているな、ということです。
近年はボランティアさんによる猫のTNR活動が行われているので、その効果が出ているものと思われます。
それに加え、首都バレッタや繁華街のスリーマでは特に、少しずつ都市開発が進み、観光客の数も爆増しています。
その分、街の猫がやや姿を現しにくくなった、という印象を受けます。
とはいえ、地方へ行けばまだまだ猫天国ぶりは健在です。
それにマルタは、猫にやさしいお国柄。
街の至る所に、猫の居場所が造られています。
道端には時折、猫ハウスや猫皿が置かれていて、そこで地域猫たちが暮らしています。
マルタ中あちこちに、猫コミュニティーが形成されているのです。
これらの猫コミュニティーには世話をしに来る人がいて、定期的にごはんを届けています。
普段は地域猫たちはバラバラに行動していますが、ごはん時にはいっせいに集まってきます。
うまくごはん時に居合わせれば、よりたくさんの猫たちに逢うことができますよ。
可能性が高い時間帯は、夕方です。
猫の圧を感じたい人は、ぜひ狙って行ってみてください(笑)。
マルタでは、バス路線が島全土に網羅しています。
小さい島なので、バスで島の端っこまで行って帰ってくることが可能です。
治安も、ヨーロッパの中でもかなりいいです。
安心して旅できる国といえます。
以上、今回は南ヨーロッパの猫天国についてお話ししました。
温暖な南ヨーロッパには、地中海の香りと猫がよく似合いますね。
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