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【クリスマスシーズンのヨーロッパ】ドイツの中世クリスマスマーケット

前記事で紹介した、アルザス州リボーヴィレの中世クリスマスマーケット……。

中世世界を再現したかのようなユニークでファンタステックなクリスマスマーケットですが、これと同じようなマーケットが、お隣ドイツのある地域でも開催されています。

今回は、そのドイツの中世クリスマスマーケットについてお話したいと思います。



エスリンゲン

アルザスに隣接する、ドイツ・シュバルツバルト(黒い森)地方。

エスリンゲンは、シュバルツバルトの大都市シュツットガルトからローカル鉄道で20分くらいのところにある小規模な街です。

ちなみにアルザス州コルマールからシュツットガルトまでは、長距離バスが出ています。

エスリンゲンのクリスマスマーケット会場であるマルクト広場へは、駅からバーンホフ通り(BarnhofStraβe)をまっすぐ北上して10分ちょっとです。

おそらく同じ場所に向かっている人の流れについていけば、到着すると思います(笑)。

クリスマスマーケット会場は、「ノーマルクリスマスマーケット」と、「中世クリスマスマーケット」の2ヶ所に別れています。

今年度の開催期間は、2023/11/23~12/21です(11/26除く)。



こちらは通常のクリスマスマーケットの会場
こちらでは、普通の店舗が軒を並べている
もちろん、通常のクリスマスマーケットも一見の価値あり


中世クリスマスマーケットの会場の方には、見るも鮮やかな市庁舎の建物が聳えています。


市庁舎


この市庁舎の下で、ファンタジー世界のような中世クリスマスマーケットが開催されています。


クリスマスマーケットに、中世の戦場のような櫓が設置されている!
「ここは武器の店だ。どんな用だい?」
中世の酒場で一休み?
木のキッチン用品の店のようだが、木の剣も売られているぞ?!
中東のお菓子を販売する店
アラビアンナイトの世界!!
木彫りの店で木を彫る職人
こういうパフォーマンスも随所で見られる
クリスマスマーケットに欠かせないグリューワインを売る店
もちろん中世仕様
ワインのカップまで中世仕様というこだわり用
記念に持ち帰ろうと思ったのに、落として割ってしまいました(涙)


もうね、見て歩くだけで、RPG世界に転生したんじゃないかと思ってしまいますよ(笑)

そして会場では数々のアトラクションが催され、大勢の家族連れが楽しんでいました。


ステージの演奏に合わせ、子供たちが輪になって踊っている
これ、何かと思ったら……
なんと手動のゴンドラで、子供たちをシートに座らせ、お兄さんがレバーを回していた
射的は投石器仕様(笑)
ロビンフッド気分で弓矢を射ることができる

遊びに来た子供たちも、きっとファンタジーの主人公になった気分で楽しんでいたことでしょう。

そして日が暮れてライトアップされると、中世クリスマスマーケットは、ますますムーディーになりました。

街がライトアップされ、ツリーが点灯される
櫓もライトアップされ、松明が灯された
焼き栗の店だが、夜訪ねるとダークファンタジー感がある(笑)
大鍋でパンとソーセージを焼いてソーセージサンドを作ってくれる
やはりドイツのクリスマスマーケットといえばソーセージ!
武器と防具の店
夜見ると暗黒中世時代を思わせる

このようにエスリンゲンでは、昼夜通してクリスマスマーケットで楽しめます。
隣接する通常のクリスマスマーケットと併せて物色してみれば、きっとここにしかない記念の品が見つかることでしょう。

なお、エスリンゲンの街は宿泊施設が少ないです。
よって私は、シュツットガルトに宿を取りました。

ミュンヘン

次は、バイエルン州都ミュンヘンです。

ミュンヘンのクリスマスマーケットは、毎年マリエン広場を始めとした市内何ヶ所かで開催されますが、中世クリスマスマーケットが行われるのは、マリエン広場から800mほど北の「ヴィッテルスバッハ―広場」になります。

地下鉄Odeonsplatz駅から徒歩7分です。

今年度の開催期間は、2023/11/27~12/23となります。

ミュンヘンに着いたのは夕方だったので、中世クリスマスマーケットに駆け付けるころは、辺りはすっかり暗くなっていました。

するとそこは、暗黒中世を思わせるミステリアスでムードある空間でした。

夜のヴィッテルスバッハ―広場
Wittelsbacherpl., 80333 München, ドイツ
中世の城郭を再現した飲食店
やはり武器・防具屋は欠かせないらしい(笑)
個性的な店舗が並ぶので、ゆっくり物色してみたい
ソーセージはワイルドに炭火で焼いている
ポーションを売る店?!
ステージで熱狂ライブが行われていた
中世風カップに入ったグリューワイン
このカップは丈夫だったので、割らずに持ち帰ることができた


この時持ち帰ったカップは、今も日常のコーヒータイムに使用しています。

なお、ヴィッテルスバッハ―広場はこじんまりした広場で、中世クリスマスマーケットも小ぶりな市です。

1~2時間もあれば、充分見て回れるでしょう。


エスリンゲンといいミュンヘンといい、中世の再現度は半端ありません。

私はもともと中世コスプレが好きなので、中世+クリスマスマーケットという組み合わせは、まさにツボでした。

いつもと一味違うクリスマスマーケットを体験したい人に、リボーヴィレと併せて、エスリンゲン・ミュンヘンの中世クリスマスマーケットをおすすめしたいところです。

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