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北米最高峰デナリ登山、デナリ山頂(6190m)単身スキー滑降
この度つむぎ書房より、本を出すことになりました。 つきましては、プロローグと出版本にタグつけした動画を1部ですが、投稿します是非ご興味あれば購入くださされば光栄です。 【プロローグ】 北極圏に隣接する北緯63度、酸素が平地の2分の1、高度6000m、気温マイナス30度に強風… 『ハアハアハアハア…』 しかも、前はホワイトアウトで視界が5m位しか見えない。 空気が薄く、数歩く度に心拍数が上り呼吸が早い。私は、たった一人でホワイトアウトの中、山頂を目指し歩いていた。 『もう体力も限界だ、充分やったじゃないか?これ以上行くと本当に死ぬかもしれない。撤退しよう。生きて日本に帰ろう。』そんな心からの声がした。 引きかえそうとアタックキャンプ側に足を向けた瞬間、私に呟くもう一人の自分がいた。 『また、辛い事から逃げるのか、壮絶ないじめを受け落ちこぼれ、ずっとくすぶり続け負け犬だったが、このままでいいのか?社会でも負けて、山でも負け、また逃げて生き恥をさらしたままでいいのか? プロも躊躇するデナリで、単身でのデナリスキー滑降に挑戦し生還する。それを遂行する事で自分を変え、誇りを取り戻そうと誓ったじゃないか?この十年すべての欲を捨ててこれに賭けてきたじゃないか!!』 でも、天候が崩れたら確実に死んでしまう。自分の中で葛藤がはじまった。 そう、これは我が人生を賭けた絶対に負けられない戦いでもあったのだ。