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「あの時のお前は戦わないといけなかったんだよ」

このnoteにも書いたかもしれませんが、去年の秋頃に僕はキックボクシングの試合に出たんです。(もちろんアマチュアの試合です)

この前父に会った時にその話になってまあ、アマチュアと言えども危険は危険なのでとても心配していたそうなんですね。しかもキャラ的にそんな好戦的でもない僕が試合に出ると言ったのも意外だったみたいで。でも父は止める気はなかったと言うのです。その理由を聞くとこんな答えが返ってきました

「あの時のお前は、彼女にフラれたばっかりで生きている実感を必要としていたからな。フラれるってのは自分の全てを否定されることだから相当辛い。それを忘れるためには何かに集中することと、身を危険に晒して自分は生きているんだと実感する必要があったんだよ。それをわかっていたから止めなかったんだ」

父の言う通りあの頃は僕は結婚をしようとまで思っていた彼女にフラれた直後でどうしたらいいのかわからなくて。ただ生きているような状態でした。そんな中でトレーナーに試合に誘われた時に、なんとなく出て見ようと思ったわけですが、思い返してみると、彼女のことを忘れるほど何かに集中する時間と、大げさかもしれませんが死地に身を置くことで自らを奮い立たせようとしていたのかもしれません。

さて、あれから一年が経過しましたが僕の心は復活したのか・・・まあ、だいぶ。多分。きっと・・・それにしても父の眼力凄し。全てお見通しでした。

動画は男子の憧れジェームスボンドです。こんな風に戦いが毎日あるのなら、フラれてもどってことないんでしょうね。

実は最近、総合格闘技も始めまして・・・38歳。いったい僕はどこに向かおうとしているのか・・・自分でももはや謎w


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SONE
僕は37歳のサラリーマンです。こらからnoteで小説を投稿していこうと考えています。 小説のテーマは音楽やスポーツや恋愛など様々ですが、自分が育った東京の城南地区(主に東横線や田園都市線沿い) を舞台に、2000年代に青春を過ごした同世代の人達に向けたものを書いていくつもりです。