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[自分を信じて今を生きる] episode 3. 逃げるは恥だが役に立つ

こんにちは。
人がありのままに生きていくためのお手伝いをしています、五十嵐です。

最近新しいチャレンジを始めています。
ワクワク楽しい気持ちもありながら、それでも不安や弱気な気持ちになったり。でもそんな気持ちも動き出しているからこそ。存分に楽しんで生きたいなと思います。

さて、これまでepisode 1と2で僕自身が自分の内なる声に耳を傾け始めてからのことを書いてみました。今回はその続き。

やっと出会えたホンモノの喜び

NECでのオランダ赴任から帰国後も、社内外で本当に様々な挑戦をしました。まさに会社での出世がどうのこうのではなく、自身の内なる声に従ってとにかく動きまくってました。

ただ、人間というのは常に変化していく生き物です。

たとえ望んだ環境に身を置いたとしても、またそこで新たに感じることも色々出てきます。

episode 2で最後に書いた、「本当に心が震えるような感覚がない。何かが足りない…」というのはまさにこのときに感じていたのです。

そしてNECを辞めて、急成長真っただ中のベンチャー企業に転職します。

それは「世界中の家族の幸せをつくる」というビジョンに僕自身が心底共感したからでした。
家族の幸せは人間の幸せに不可欠であり、それこそ自分自身が長年思い描いていた世界中の人々が笑顔で幸せに生きることができる、そんな世界の実現につながるのではと考えていたからです。

そして、その選択は全く間違っていなかったです。

それまで以上に仕事にやりがいを感じていたし、むしろ仕事ってこんなに面白かったんだ!!と興奮すら覚えていました。
「これが自分が追い求めていたものなんだ!」と思いましたし、その喜び・興奮は本当に自分の体の奥底から湧き上がってくるような、そう簡単には消えてなくならないもので、深いところで響いていました。
上っ面なものではなく、本当に自分の体が、魂が喜んでいる、そんな感覚だったと思います。

ここにたどり着くまでに、数えきれないほどの「自分の内なる声」に従ってきましたが、ようやくこう感じられるところにたどり着いたのでした。

もしかしたら、それは何年もかけてこの感覚にたどり着くための、ひとつの冒険の物語、いわばヒーローズ・ジャーニーだったのかもしれません。

誰もがヒーローズ・ジャーニーを生きている

みなさんはヒーローズ・ジャーニー、ご存じでしょうか?

映画・アニメ・神話、なんでもいわゆるヒーローは共通点を持っているというものです。
ドラゴンボールやアベンジャーズ、ハリーポッター、アルマゲドンを思い浮かべていただければと思いますが、日常に始まり、突然神のお告げのように試練が与えられ、それに立ち向かい、一度はやられて、でも最後には復活して試練を乗り越え、また日常に戻る。どれもそんな物語の展開なのです。
それこそが、ヒーローズ・ジャーニーです。

そしてそれらはヒーローだけではなく、みんな、全人類大小はあれどそれぞれのヒーローズ・ジャーニーを生きているのです。

ご参考までに、TEDの動画を貼っておきますね。

※もっと知りたい方は最後に他のリンクもいろいろ貼っておきます。

そして始まった、新たな「旅」

"こんな自分は、もう嫌だ"

本当は楽しかったはずの仕事に打ち込めていた時。
そんな最中、その「内なる声」は突然やってきました。

"いつまでこんなことを繰り返しているんだろう。嫌だ、絶対に嫌だ。ずーっとこんなことを繰り返してきて、もう10年以上が経っている。何やってるんだ、自分。いい加減にしてくれ!!"

僕はずーーっと、たぶん子供の頃から、「自分と合わないな―この人」と思うような人にはシャッターを閉じて、あまり接しないようにしていました。
好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、そんな性格でした。(あ、それは今もか。笑)

でも社会人になるといろんな人がいる。そんな人とも仕事をしなきゃいけないし、上司になることもある。でも馬の合わない人が上司になると、マジ最悪ですよね。

そしてそんな上司にまた同じようにシャッターを閉じてしまう自分が嫌だったのです。

そしてそこから始まったのは、そんな自分を受け入れる、要は自分という存在全てを受け入れるためのジャーニーだったのでした。

「年上の賢者」との出会い

そのときに僕は以前お世話になった、心から信頼できる人に連絡をしました。コーチングとは何なのかも全くわかっていなかったけれど、「コーチングを受けたいです」と。

ヒーローズ・ジャーニーでも序盤に出てくる、「年上の賢者との出会い」はまさにこれでした。

彼との時間は、まさに自分がそれまでに知らない間にまとっていた分厚くて重い鋼の鎧を見て、気づき、剥がし、剥がし、剥がす作業でした。
それは同時に、その鎧の内側にある本当の自分、ありのままの自分に気づき、そんな自分を受け入れてあげることでもありました。

それはシャッターを閉じてしまう自分が「悪」であると決めつけずに、本当に自分の価値観を大切に握りしめたときにどうするのか。そんなことに真正面から向き合う時間でもありました。

4か月、5か月ぐらい経ったときでしょうか。

"自由になりたい"

こんな声が聞こえてきました。

「自由」というキーワードは何度も出てきたのですが、本当にその言葉を自分の魂で握りしめることができた瞬間でした。

そして会社を辞めました。

ある意味、逃げかもしれない。

もちろん、会社を辞めた理由は他にもたくさんあります。

でも、一番は逃げたかったんだと思います。

一度すべてを捨てて、リセットしたかったのかも。

でもそれぐらい、それまでに自分が培ってきたものは良くも悪くも巨大で、自分自身を占領してしまっていて、ある意味侵略されていたのです。

お金に対する価値観もそう。「海外」で生きていくんだ、という気持ちも。こういうキャリアを歩んでいくのがいいんだ、とか、これこそが人生における成功なんだ、とかその他小さいことも含めて。

だから本当の自分を取り戻すために、本当に自分の人生を生きていくために、一度逃げて、自分を空っぽにすることが必要だったんだと思います。

でもそのおかげで、ある意味逃げるという選択を自らの意志で行うことで、僕は本当に自分に必要な"ジャーニー"をまた進むことができたのかもしれません。

逃げるは恥だが役に立つ

これは実はハンガリーのことわざのようです。
「自分の戦う場所を選べ」という意味で、今いる環境にしがみつくのではなく、逃げることも選択肢にいれ、自分の得意なことが発揮できる場所に行こうというもの。

ただもちろんそれは、
逃げるのが良いんだよ!でもない。
得意なことができるところでなければいけない!でもないと思っています。

僕自身が逃げてみて感じたのは、逃げてリセットして自分のコップを空っぽにしたつもりでも、本当に自分が捨てたくない、大切にしたいものはちゃんと残っていた、ということです。

自分の「ヒーローズ・ジャーニー」を進めていく上でも、自分の人生を前に進めていく上でも、僕にとっては自分がありのままの自分でいられることが何よりも大切です。
そんなときの僕は、本当に大切にしたいものを握りしめることができている。心から自分を信じることができていて、今にフォーカスできている。余計な損得とかなく、本当に「今」に集中できている。

逃げて自由になった結果、内なる声に従っていった結果、最強の自分になったのです。

ジャーニーの先にある大きな願い

そしてまた僕のヒーローズ・ジャーニーは続いていきます。

そのもっともっと先には、大きな願いがあります。

世界中のすべての人々が、本当にありのままの自分でいることができて、敵対することなく、心から幸せを感じていて、穏やかに楽しく、生き生きと笑顔で暮らしている。
そんな世の中を僕はつくりたい。

ただありのままの自分で自由に生きたいだけではなく、家族が笑顔になってほしいだけでもない。
コーチとしてただコーチングをしたいのではないし、目の前のクライアントさんの変化を共に喜びたい?それも涙ちょちょぎれるけどそれだけでもない。

もっと先にそんな大きな世界があることを切に願いながら、これからも一日一日を積み重ねていきます。


夢を、追いかけていこう。

人生が続く限り。


▼(補足)ヒーローズ・ジャーニーについて

ヒーローズ・ジャーニーをネタにした"Finding Joe"という映画があります。
日本語で見たい方はこちら

英語でも大丈夫な人・テキトーな日本語の字幕でもOKな方はYouTubeでも公式バージョンを見られます。



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