金曜日のcookbookランキング
#100 人生はチョコレートの箱
新たな料理本との偶然の出会いを楽しむ、金曜日のcookbookランキング。
2018年12月最後のランキングをお伝えします。
そしてサブタイトルを見てお気づきの方もいると思いますが、おかげさまでこの金曜ランキング、本日記念すべき100回目を迎えました🎊
ということで、今日はちょっとだけこのランキング記事の歩みについて振り返ってみたいと思います。
第1回を書いたのは、2017年1月20日。
この連載では、Amazon.co.jpにおけるcookbook(そのほかフード関連書籍も含む)の売れ筋ランキングを定点観測しているわけですが、この第1回ではどうして日本のAmazonを対象にしたのかを、
アメリカではなく日本のAmazonにした理由は、アメリカのランキングだといわゆるタレント本の類がランクインしてしまうから。
タレント本が悪いというわけではないのですが、ぼくの目的が純粋にcookbookとしてのトレンドを追うことにあるので、一度「アートブック好きの日本人」というフィルターをかけたランキングを追うことにします。
なんて説明していました。
このときはまだぼくのなかでcookbookの定義が定まっていなくて、ただのアートブックと同視している感じですが、その後に「優れたデザイン性があり、コンセプトにひとと風土と文化が見える海外の料理本・レシピ本」と明確に決めたこともあって、最近ではスヌープ・ドッグやアクション・ブロンソンのcookbookも紹介しています。
ちなみに、記念すべき第1回でランキング1位を獲得したのは、ジャニス・プーンの『Feeding Hannibal』。
いまだにトップ10に顔を出す作品で、本当に息が長いロングセラーだと思います。
第2回では、いまも人気のレイチェル・クーが登場。
以降、ランキングになぜか入り込んでくるカレンダーやレシピカードをククブクでは除外したり、純粋にcookbookとは言えないお酒のガイドブックをどうしようか、食品の研究書はどうしようかと、いろいろ紆余曲折を経ながらここまでやってきました。
100回まで続けてきていちばんこだわったのは、本当に金曜日のデータを出すということ。
もうみなさんもお分かりと思いますが、このククブクのストーリーは予約投稿でまとめて書いたりしているのですが、この金曜ランキングだけは本当に金曜日の売れ筋ランキングを反映させようと最初から思ってきました。
それは、こういうフード関係のウェブ記事にあまりに嘘で適当なものが多いということに対する反発のようなものもありますし、「金曜日はかならず記事を書く」という縛りを自分にかけることで、フリーランスでリズムを崩しがちな生活のなかに、一定のルールを持ち込もうという狙いもありました。
そのせいでどうしても金曜日に書けないときもあって、実際の100週間からはちょっと遅れての、今日の第100回目となりました。
これからもぼくの書きたいという恣意に頼らない「偶然の出会い」を大事に、日本語ではここでしか紹介されないようなcookbookをすくい上げていきたいと思います。
これからもどうぞお付き合いくださいませ。
100回を記念して、妻がアニメーションイラストを描いてくれました。
それでは、今週もランキングを見ていきましょう!
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