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韓母さんの絶品キムチチゲ

日本の家庭でも気軽に作れる韓国料理といえば
キムチを使ったメニューではなかろうか。
豚キムチや、キムチチャーハン、そして
キムチチゲ。

韓オットと一緒に暮らし始めてから幾度となく
キムチチゲは作ってきたが、なんだか味に深みが足りなかったりいまひとつな感じで、私が求める「韓国で食べたキムチチゲの美味しさ」には
なかなか辿り着けない。
韓オット「キムチチゲは何よりキムチの味が重要だから、日本で売られてるキムチで再現するのは難しいよ〜」となぐさめてくれるのだが、、

それから数年、長いキムチジプシー期を経て、やっと日本で買える本命キムチを見つけた。
*↑その話はまた別記事にしたいと思う

やっと見つけたそのキムチを使って
必ずや韓国のキムチチゲを再現してみせる!
と強い意気込みのもと、今回韓母さんの絶品キムチチゲの作り方を改めて観察した。
折角なのでレポートしようと思う。

材料
キムチ(今回は酸味の少ないキムチを使用)
豚肉(今回は肩ロース使用)
ごま油(えごま油もおすすめ)
米の研ぎ汁(二回目の研ぎ汁)
玉ねぎ少々
刻みニンニク 大1くらい
長ネギ 青い部分
ヨンドゥエキス(韓国の大豆発酵エキス。日本ならだし醤油で代用可)

シンプルな材料故、キムチの味に合わせて豚肉の部位を選ぶ事も重要なポイントだ。
・酸味が少ないキムチ→肩ロース
・酸味の強いキムチ→豚バラなど脂多めの肉

それでは作り方

今回使うキムチはこちら。
発酵期間がまだ浅く酸味がマイルドなものを使用。

韓母さんはキムチを切る前に葉と葉の間にあるヤンニョムを間引いて取り除いていた。
何故かと聞くと、「ヤンニョムが入りすぎると味が濁る感じがするから」とのこと。
日本で作る際はカット済みのキムチを使う為この作業は省くが、株キムチが手に入った際はこのテクニック是非試してみよう。

さりげない裏ワザが聞けて勉強になる。

2㎝くらいにザクザクとカット。

鍋にごま油を入れ豚肉投入

肩ロース、少し厚みがある肉がおすすめ。

その上にキムチをガバっと入れる。

豚肉とキムチはほぼ一緒のタイミングで鍋に入れる。
ごま油をまたひと回し追加。

軽く炒め、豚肉に6割ほど火が通ったら
米の研ぎ汁、玉ねぎ、長ネギ、刻みニンニクを投入。
玉ねぎは沢山入れると甘みが立ちすぎるので少量で!

玉ねぎを入れる事で味が尖り過ぎない。

煮込む。
豚肉に火が通ったあたりで味見したときにスープの味はまだ薄くてOK。
(しっかり煮込むことでキムチから味が滲み出てくる。食べたとき、キムチに味が強く残ってる場合はまだ煮足りない!)
蓋はせず、グツグツ煮込む。
アクが出てきたら取る。

仕上げにヨンドゥエキス(大豆発酵エキス。日本ではダシ醤油で代用可)を隠し味程度に入れ出来上がり!

★鋳物鍋(ル・クルーゼやストウブ)を使っての煮込み時間の目安は15分〜20分位煮込み→火を止め蓋して放置後→再度温める際に味見してヨンドゥエキスで好みの加減にするといい感じでした。

完成!

これぞ絶品キムチチゲ!

ひとくち食べればもう虜。
キムチの旨みと豚肉の出汁がしっかり出ていて
うっとりする美味しさ。

キムチチゲって、もっとガツっとして、刺激的な料理だと思われがちですが、
韓母さんがつくる、韓国家庭料理のキムチチゲは
もっと優しくて調和が取れた料理という印象。

日本の豚汁。
韓国のキムチチゲ。

なんだか通じるものがある。
ホッとする、けども地味過ぎず、食欲を呼び覚ますおいしさ。

日本に戻ってきてから早速再現した韓母さんのキムチチゲ。
やっと私の思う「韓国で食べた味」に限りなく近づく事が出来たのだった。

朝晩の肌寒さが際立ってきた今日この頃。
ストーブの上でコトコト煮込み、
炊き立てのお米と共に はふはふアチチ と頬張る


思い通りの出来栄えに味を占めた私。
それからというもの、、
カレーの日。みたいな頻度で我が家の献立にキムチチゲが登場するのであった。

めでたしめでたし。

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