100円レコードの楽しみ その2 怪しい演奏も100円なら楽しめる
はじめに
純セレブスピーカーの作家いとうじゅんです。
先回の記事で、100円のレコードの話をしました。
今回は実際に100円前後で買ったレコードを楽しみながら紹介しましょう。
価格シールが付いています。110円なのは税込表示だからです。
チャイコフスキー
交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
Tchaikovsky/Symphony No.4 In F Minor, Op.36
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮
フィルハーモニア管弦楽団
The Philharmonia Orchestra/cond,
セラフィム名曲シリーズ
AA-5071
STEREO
録音は1957年
初期のステレオ録音
レコードがEMIのセラフィムシリーズという廉価盤で当時の販売価格は1000円
私はチャイコフスキーはどうも苦手で、あまり聴かないのですが、くるみ割り人形とこの交響曲第4番だけは割と聴く方です。
シルヴェストリというルーマニアの指揮者の演奏録音を私はほとんど聴いたことがなく、今回がほぼ初聴きでした。
レコードを聴いて
・・・これは、色々今まで聴いてきたこの曲とかなり違う。
冒頭ホルンの強奏のリズムが明らかに違う。
そもそも楽譜自体が違うのでは?と思い、ネットで検索したら、どうやら指揮者がかなり弄っているらしいです。
奇演とか怪演とかいわれています。
チャイコフスキーの好きな人がこういう演奏を聴くと、イライラするのかもしれませんが、私はそんなに思い入れもないので楽しんで聴けました。
落ち着きのなく盛り上がる第4楽章(私はかなり好き)がさらにクレイジー感マシマシで、病みつきになります。
つい10回くらい聴いてしまいました。正統派からすると怪しい演奏でしょうけど、楽しい。
続いてはペルゴレージの協奏曲
ミュンヒンガー/
ペルゴレージ名演集 = Vol.2
PERGOLESI (1710-1736)
1) フルート協奏曲 第1番 ト長調
(13:04)
FLUTE CONCERTO NO.1 ING MAJOR *
2) フルート協奏曲 第2番 ニ長調
(9:50)
FLUTE CONCERTO NO.2 IN D MAJOR
コンチェルト・アルモニコ (2)
CONCERTI ARMONICI
(3) 協奏曲 第5番 変ホ長調
CONCERTO NO.5 IN E FLAT MAJOR
4) 協奏曲 第6番 変ロ長調
CONCERTO NO.6 IN B FLAT MAJOR
カール・ミュンヒンガー指揮
シュトゥットガルト室内管弦楽団
KARL MUNCHINGER conducting the
STUTTGART CHAMBER ORCHESTRA
* ジャン・ピエール・ランパル(フルート)
* JEAN-PIERRE RAMPAL (Flute)
Recording
Producer : RAY MINSHULL/Engineers: MARTIN FOUQUE, ALAN ABEL
Locations: LUDWIGSBURG & VICTORIA HALL/Date: Oct. '62 & '63
録音は1962年、63年 ステレオ
ミュンヒンガーが英国のデッカに録音したものはいい録音が多いので、見かけたら買ってみるといいです。
ペルゴレージはバロック後期のイタリアの作曲家。最も有名な曲はスタバトマーテルですが、今回のレコードはコンチェルト。
レコードを聴いて
初めて聴く曲ですが、初めて聴く感じがしない。(それはバロック音楽だから!)
フルートがランパル。
オーケストラが昨今の古楽器ではなくモダン楽器使用。そのためか、響きがかっちりして分散しない。
録音も1962年なのに、しっかりしている。デッカらしい。
今回は以上です。
どちらも非常にキレイな盤面でした。
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ダンボール紙の箱で出来たスピーカーです。想像を超える良い音がしてびっくりしますよ。
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