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8年間、書き留めた読書ノート29冊の全容を公開!

前回、読書ノートを始めたきっかけについて述べた。今回はそのノートの全容について皆さんと共有する。

この記事は自分向けの記録でもあるので、もしかしたら、みなさんには単調な感じに見えるかもしれないが、見てもらうことも意識はしているので、うまいこと折衷した内容になればと思う。では、今回の目次である。

読書ノートの概要

実際のノートたち

ボリューム

・読書ノートの全冊数
29冊

・ページ数
およそ2,100ページ

・まとめた本の全冊数
143冊+α
「+α」については後述。

内容

読書ノートのとある1ページ

扱った本のジャンルを多いもの順から羅列する。カッコ内は本の冊数。

・コミュニケーション(17)
例えば、内藤誼人(よしひと)さんから3冊「人たらしのブラック心理術」「人は「暗示」で9割動く」「お客をハメる「売れる」心理学」。その他、一時期、営業の電話の仕事をしていたので、それ関係の本も熱心に読んでいた。

・お金(15)
経済学とか投資の入門書を読んだ。あと、先ほど述べた営業の電話の仕事で扱っていた商材が保険だったので、それ関連の本も読んでいた。

・歴史(14)
主に、日本の近現代史あたり。「たかじんのそこまで言って委員会」の影響かな。

・思想(12)
具体的には、仏教、神道、呼吸法、古武術、養生とか、東洋思想にハマっていた。というか、今も好きだ。なぜそういう本を読みだしたのかというと、最初、ライトな脳医学系の本を好んで読んでいて、その流れで有田秀穂さん・玄侑宗久さんの「禅と脳」に出会ったのが、おそらくのきっかけ。そのあと、齋藤孝さんの本「呼吸入門」「身体感覚を取り戻す」にも影響を受け、そこからより深い本へと進んでいった。

・性(10)
思春期だからね…(笑)。いや、それを言い訳にしちゃだめだ。僕はエロいのが今も好きです。それは置いといて…。印象的だったのは、アダム徳永さんの本。あれは衝撃的だった。実践したことないけど。そういったセックス指南書の他、女性の体についての本とか恋愛系で杉本彩さんの本「いい男の愛し方」とか。その他、面白いのでいうと、春画の本も読んでて、これは自分の中で今でも印象に残っている。

・人物(9)
歴史を学ぶ過程で、重要人物が色々、登場するけど、そこで気になって、その人個人についての本を読むようになった。色々いる中で、僕が一番好きだと思える歴史上の人物は勝海舟。彼に関する本は二冊読んだ。もっともっと彼についての本を読みたいなぁ。

・英語(8)
デイビット・セインさんとかあのへんの「ネイティブはこう言うんだぜ」的なやつ。それを何冊か読んだ。他、英語のことわざについての本。

・健康・美容(8)
石原結實(ゆうみ)さんには結構、影響を受けた。本は三冊読んでいて、「女のきもち 男のこころ」「女性は体を乾燥させてはいけない」「老化は「体の乾燥」が原因だった!」というラインナップ。自律神経とか血流とか代謝って、先ほどの東洋思想にも繋がるので、ずしーんとくる学びだった。

・勉強法(7)
あるときから塾講師の仕事を始めるのだけど、そのとき、熱心に読んでいた。

・ビジネス(6)
就活の時期に集中して読んだ。が、本番において、特に力にならなかった。

・社会問題(5)
大学の時は、歴史や社会問題に関心があって、その時期によく読んでいた。

・音楽(4)
個人的な趣味。そして、大学にいたとき、ジャズのサークルに参加していたので、この時期、特に音楽熱が高かった。具体的には、ドラムをやっていたので、ドラムについての本だったり、日本の歌謡曲の歴史だったり。

・サッカー(4)
大学卒業あたりぐらいまで、サッカーがめっちゃ好きだった。イビチャ・オシム監督が特に好きで、彼の本を二冊読んだ。あと日本サッカーの黎明期を支えたデットマール・クラマーの本「デットマール・クラマー 日本サッカー改革論」も読んだが、彼も好きな人物だ。

・ビール(4)
ビール推しのレストランで働いてたことがあって、その時期に勉強として読んだ。今もビールは大好き!

・古典(4)
図書館の本を色々読む中で、最も僕の中で印象に残っているのが、中央公論社の「日本の名著シリーズ」。このシリーズは日本の歴史上の偉人たちが残した文書を原文のまま、ないしは現代語に訳して、それを専門家の解説付きでまんま掲載してくれている。僕が読んだのは、「聖徳太子」「道元」「岡倉天心」だったが、当時、ハタチ過ぎの僕には難しすぎて、なかなか最後まで読み切ることができなかった。それでも、なぜだかワクワクしながら読んだ記憶がある。そして、同時に、何とも言えない不思議な感覚があった。たぶん、歴史上の偉人と僕とが、この本を通じて繋がったように感じられ、それがなんか非現実的で、それでテンションが上がっていたのかもしれない。この本の良いところは、偉人の文章と専門家の解説とが、完全に章で分けられているところ。だから、偉人の文章にひたすら没入することができた。途中で解説が入って、現実に引き戻される、ということがなかった。そこがよかった!このシリーズもぜひ今後も読みたい!ていうか、買って、手元に置いておきたい!

・教育(4)
これも塾で働くにあたり読んだやつ。

その他、メンタル、声、国語、名言集、雑学、料理といったジャンルからもそれぞれ一冊か二冊ほど読んだ。

+αとは何か?

以上のように、僕の読書ノートには基本的に、その時に読んだ本の内容をまとめたもので埋め尽くされているのだが、それ以外についての記述もあった。大きく分けて四つ。

1.その時の考えや気持ちをつづったもの

2.テレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」で放送された内容のまとめ

3.マンガ「美味しんぼ」で面白いと思ったことのメモ

4.英和辞典から面白いと思った例文のまとめ

一つ目のものはあまり数としては多くないが、よく記録してたのが、当時の就活の様子。どこの会社を受けて、それでどう思ったのか、という感じ。今見てみると、当時の自分が青臭くて、そこがほほえましく、なにより懐かしい。

二つ目が「たかじんのそこまで言って委員会」だが、前回の記事に書いた通り、2007、08年当時、僕は大学生で、この番組を好んでよく見ていた。そして、この番組のおかげで僕は勉強に目覚めることができた。そんな大好きな番組を僕はよくビデオに録画して、興味深いと思った回は、その都度、テープを止めながら、内容についてメモ書きし、ノートにまとめるということをやっていた。

三つ目の「美味しんぼ」だが、大学卒業後ぐらいに、好きでよく読んでいた。勉強好きにとって、何かしら学びとかウンチクを教えてくれる美味しんぼは大好物なマンガだった。後々、ここで得たウンチクを披露して、山岡士郎ばりにしたり顔できるなと思ったが、あれは山岡さんだからできることで、料理なんかすってんてんな自分には到底、無理なことだった。

四つ目の英和辞典は凄まじい。どの英和辞典なのか、残念ながら当時の僕は記録しておらず、また、その辞典が手元にもないため、辞典についての詳細はわからない。が、とにかく、そのとき持っていた辞典はなぜか良さげな例文ばかり載ってあり、そこに当時の僕は強く惹かれた。そして、アタオカなことに、AからZまで全て目を通して、面白いと思ったものを片っ端からノートに書き写すという気狂いな所業を始めた。今見てみると、ほんと笑ってしまうのだが、それを最後までちゃんとやりきってしまっているのだから、もう、バカとしか言いようがない。暇すぎる!当時の僕は仕事をしておらずの時期で、これこそ、まさに無職の強みといえる。その例文まとめノートだけでも7冊あるのだから…、アタオカだ。

つまり、日記的な記述や「そこまで言って委員会」、「美味しんぼ」のメモは多少ありつつも、ほぼ純粋な読書ノートの全冊数は22冊ということになり、残りはよくわからない英和辞典から例文を抜き出しまとめた、この7冊のノートということになる。

7冊の英語例文まとめノートとある1ページ

時期

恐らく、2007年~2015年まで

「恐らく」とあるのは、当時の僕は後のことを考えておらず、そのときの日付を残していなかったため、先ほどの就活日記や本のチョイスなどから推測するしかなく、そこから割り出したものだ。


今回、データをまとめたわかったこと

読書ノートは自分の歴史であり、もう一人の自分である

この読書ノートがいつごろ書かれたのかは、本のチョイスである程度わかるもので、それが面白いなと思った。例えば、大学在籍時は、勉強を始めるきっかけに絡んで、歴史や社会問題を多く選んでいるし、そこから就活になると、ビジネスやお金についての本を読むようになり、仕事でテレアポの仕事をし始めたら、それに類する本を選ぶようになり、という感じで、本のチョイスを通して、世相ならぬ、自分の人生の相が見えてくる。つまり、読書ノートがその時の自分の様子を見事に表しているのだ。こういう見方もあるのだと、今回データをまとめて気付いた一つの収穫だった。

で、次に気になったこととして、では、時期によることなく、一貫して選んでいた本はあったのか、ということ。ここがわかれば、自分の関心事の中心がわかると考えたからだ。どの時期にも一定して読んでいた本のジャンルとは何か。それが次の四つであることが判明した。

思想

お金

英語

これらは時期を選ばず、一定の割合で読まれていた。つまり、これらこそ、僕の中心を成すものである。

読書ノートは、ただ自分の読んだ本の記録ではない。集積すれば、それは自分の歴史を、そして、自分のアイデンティティとは何なのかを記す、ある種、財産ともいうべきノートになる。

まさか、読書ノートのデータをまとめたら、こんな意義深いものになるとは思わなかった。いやぁ、疲れたけど、面白かった。


次回予告

読書ノートをまとめてみた総括的な感想と皆さんにお伝えしたいことを書きます!

ここまで、お読みいただきありがとうございました!また長い記事となってしまい、お疲れさまでした。

今回は僕が書き残した読書ノートの概要を皆さんとシェアしました。お疲れだと思うのですが、もし、何かご自身と重ね合わせてみたときに感じたことがあったり、疑問点などがあったりしたら、ぜひぜひコメントをお寄せください!勉強好きな方、勉強を好きになりたい方、ぜひ繋がりましょう!Twitterやってます!こちら→@junhakoda

さて、次回なんですが、この読書ノート企画の大詰め、僕が読書ノートについての考えや思いを総括し、そこから皆さんにお伝えしたいことについてお届けするつもりです。

・読書ノートを作る意味とは

・読書ノートを作る際の注意点とは

その辺りのことをみなさんと共有したいです。

それでは、またよろしくお願いします!

2022/09/08
記事更新しました。先日、読書ノートの一冊を見落としていたことが発覚。そのデータを付け足しました。付きまして、他の読書ノート関連の記事にあったノートの冊数などの数字も修正しました。

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