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読書ノートを捨てよう

やり残し

 これで僕の読書ノートを振り返る旅は終わりだ。存分に懐かしい風景を楽しんだし、多くのことも学んだ。思い残すことは、もう何もない。さぁ、今からこのノートを麻ひもで縛り、紙ごみの日に合わせ、町のごみへ捨てるとするか。

このノートがいかに僕の人生にインパクトを与えてくれたのか。ここ、noteという場でそれを書き残すことができたし。

このノートを8年間、コツコツと書き綴り、そこで得た気付きと学び。それも、ここ、noteでみなさんと共有することができたし。

そして、このノートに記録されていた本から得た学び、それらもAnkiに落とし込み、自分の血肉とする準備もできた。

もう終わりだ!僕はやりきったのだ!


…。


いや、まだ、あった。

写真だ。記念写真を撮ろう。

パシャリ。

読書ノートと僕

気持ちのいい別れってあるんだ

 さぁ、もう終わりだ。正直、名残惜しさは、全く、ない。数々の学びと思い出をくれた、この読書ノートには尊さを感じるし、感謝もしている。このノートは間違いなく僕にとっての財産だ。

 しかし、一方で、重荷でもあった。それは部屋のスペースを取るという物理的な意味。そして、このノートと気持ちよく別れるためにどうしたらいいのだろう、という精神的な意味での重荷。実際に、このノートへの思いを断ち切るために、僕は今年の5月ぐらいからこのノートの全てを読み返し始めた。そして、大事なところには全て赤線を引き、それらを全てAnkiに落とし込んだ。8月、読み返して気付いたことや学んだことを、自分向けの記録としてだけでなく、他の人とも共有したいと思い、noteに登録。それから約一か月間、これを含め、6つの記事を作った。もう疲れた。やろうと思ったことは全てやりきった。満足だ。だから、この時を迎えられて、嬉しい。悲しさよりも安堵の感がダブルスコアだ。

この経験を通じてわかったことがある。

 それは気持ちのいい別れってあるんだ、ということ。これまで、大事なものとの別れは辛いものだと思っていた。基本、そうだと思う。でも、もし、別れる前に、それと真剣に向き合って、ときに苦しむぐらいに向き合って、なんとかそれを乗り越えられたなら、たとえ、別れが来たって悲しくない。きっと。むしろ、清々しい。はず。まだまだ人生、あまちゃんな僕には、断定的に言えないけど。

 とにかく、今の僕の気持ちとしては、このノートと別れることについて、一切の寂しさとか辛さはない。ただただ、晴れやか。やりきった後の別れがこんなに気持ちのいいものだとは知らなかったな。


終わるけど、終わらない

麻ひもで縛られた読書ノート

 さて、終わりが近づいてきた。別れは出会いの始まり。僕は読書ノートという、この大きな集積物を今から捨てる。僕はこの大きなものを失うが、一方で、その分の大きな自由も手に入れる。それは新たな部屋のスペース。執着から解き放たれた心。僕は今、ワクワクしている。未来に待ち受ける新境地に向けて。そして、新たな可能性に。

 積み上げたものを捨てるのは開放で快感だ。だから、あなたも溜まった読書ノートは捨てよう!執着を断ち切り、新しい未来、そして新しい自分を迎え入れるために!

 よし!じゃあ、今から、この大切な読書ノートを感謝の気持ちを込めながら、100均で買った麻ひもで縛って、ゴミ捨て場で別れを告げて、僕は新たな未来に向かって歩み出すとするかー。


…。



Σ(゚д゚lll)


あれ、スケジュール見たら、紙ごみの日…、過ぎてんじゃん…!

マジ…?

来月まで?

こいつと…?!



…。



くそったれー!もう、じゃまなんだよーーー
(ノД`)


感謝の気持ちはどこへやら!愛はいつしか、憎しみへと変貌す!!!!

なんか、「北斗の拳」の次回予告っぽい感じだけど、終わりっ!!

チャンチャン

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