進化?退化?
ヒトのカラダは日々変化していますよね?
体調が悪い、二日酔い、〇〇が痛い。。。
これらも大事な変化ですが、我々ヒトも含め動物は何万年という年月をかけて、変化してきました。
これまでこの変化を我々は、進化と呼び、全てプラスのこととして捉えてきていますが、今起きている変化は、果たしてプラスなのかマイナス?
進化?退化?
そんなことを書いてみます。
逆上がりができない子供。。。
昔は、逆上がりができなくて居残り練習をしたりしたものですが、最近はどうでしょう。。。もちろんいろいろな理由で「居残り練習なんてとんでもない!」という感じもしますが。
ですが実際のところ、逆上がりができない、雲梯ができない、上り棒に登れないと言った子供たちが増えているというのをよく耳にします。
近所の公園をチラッと見かけても、ブランコに座り、どこまで遠くにサンダルを飛ばせるか、、、なんて遊びをしている子供は皆無で、ほとんどの子供たちの手にはゲームを持ち、対戦しあっています。
そりゃ身体能力も落ちて行きますよね?
ただそんな子供たちも、スマホを操り、パソコンなどを使ってプログラミングまでできてしまう。
カラダの能力的には落ちているのだから退化と言えるのか?
でもパソコンなどの能力的には、明らかに自分たちが子供の頃よりできることが増えています。そう言った意味では進化しているのか?
アスリートの記録
オリンピックなどの世界記録が更新され続けていますね。
必ずどこかで限界は来るはずですが、今のところもう少し伸びて行きそうな気配です。100mを6秒台で走るのは、カラダの機能だけでは、おそらく無理でしょう。
その進化の過程には、確かに道具や環境の変化(進化)があることは間違いないです。
ですが、それだけでは記録は作れません。
記憶にも新しい、ランニングシューズがその例ですが、、、
そのシューズを履いたからといって誰しもが、世界記録を狙えるわけではありません。それに伴うようにカラダも進化さえる必要があります。
股関節がどんどん硬くなっている日本人
環境の大きな変化は、100年に1度起きていると言われています。
日本の生活様式が大きく変化した明治時代。徐々に洋式の生活スタイルが普及し始めました。
約10年前の平成20年の調査で、日本の住宅のトイレが9割近くが洋式トイレになったと総務省が発表しています。ちなみに平成15年の時点では85.9%だった割合が、5年で89.6%まで上昇たようです。
それに伴って、足首や股関節が硬くなる人が増えてきている印象があります。(あくまで僕の印象ですが、、、それも理由の1つでしょう。
和式から洋式の変化で、カラダへの影響も大きいと考えられることが他にもいくつかあります。
・階段の高さ
・土間の高さ
・浴槽のふちの高さ
・床生活から椅子生活へ
・下駄から靴
これらから日本人は便利さと、楽さを手に入れました。その結果としてサレにできることも増え、多くのことが進化したとも言えることも多いですが、、、一方で体の機能はやはり退化してしまっている機能も多いと思われます。
異常な寒がり。。。
電車などに乗っていても、心配になるくらいの寒がりの方いますよね。
逆に僕は異常なまでの暑がりなのであまり寒がりの方のことをいうのは若干憚られるのですが、、、
でも寒がりよりも、暑がりの方が健康的な感じしませんか?実際にそれは事実だと思っていますけどね。
僕のことはさておき、春先までダウンジャケットが手放せない方もいますよね?
暖房がしっかりきいた電車の中でもこもこのダウンジャケットを着て平気な方も。
こんな人たちは、完全に自分で熱を作る機能が落ちてしまっている、退化してしまっていると言えるのでは。
元来、ヒトのカラダは寒ければ筋肉を震えさせて熱を産生する。暑ければ汗をかいて体温をさげる。これが備わっている機能です。
震えている人を見るとすぐ「風邪をひくよ!」と声をかけてしまいがちですが、実は同じ環境で寒いのに震えないヒトの方が実は心配。
震えるという反応は熱を作るための正しい反応なのですから。
まとめと余談
これまでに述べた以外にも、ヒトのカラダとしての機能が退化したり進化したりしている箇所は沢山あります。
確かに発生学的に、生物学的に不要になったから退化したものもあるでしょう。
でも最近は本来は必要な機能なのに失われる、鈍る、退化してしまっているということを少しでもご理解頂けたかなと思っています。
ヒトは心臓だけでなく、カラダを動かすことで血流を保ってる生き物というのは別の記事でもお話しさせていただきました。
もしかしたら、今リモートワークなどでカラダを動かさなくなることで、血流を促す筋肉さえも退化させてしまっているかもしれません。
その結果、心臓や血管の構造が進化するのか、そのままなのか、、、
動物の機能の進化と、機能の低下とどちらが生き残るかの勝負になるのかもしれません。
ただヒトは、「基本的には楽をしたい」という本能があり、それに対する努力は惜しまないために、頭脳や新しい技術でなんとかしようとする、ところがあります。
カラダの必要がない仮想現実空間で、機能を維持する努力をせずに生き続けることを選ぶか、やはり自分のカラダを万全な状態で維持するために努力をするか、、、
みなさんならどちらの努力を選びますか??
なんていう選択を迫られることもあるのかもしれませんね。
今日はここまでw
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