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暮らしについて

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うれしくても悲しくても、寝て起きて、学んで遊んで。
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作家の死

作家の死

先日

老犬がいきなり亡くなったので
実家に帰ったら
かつてうずたかく積み上げられていた
「わたしの蔵書」

びっしり箱につめてあった。

その数20箱超え

姉に感謝を述べながら
私たちはそれらを死ぬ気で運んだ。

その中に長いこと保管されていた大量の

ナンシー関

私という人間の基礎の基礎の基礎を作った
偉大なる文筆家だ。
この出来事
ナンシーならなんてコラムしたんだろう
いつもそう考えな

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作り置き・春霞の笑い

作り置き・春霞の笑い

色鮮やかな春野菜で
作りおきおかずを用意していると
家人がいきなりしゃべりだした

アクセサリーな
指輪とかブレスレットとか
まあブランドものとか
それを

「これいくらやと思う〜 ?」

ゆう会話があるやんか
たいがい自慢話やねんけどな。

関西人のノリからゆうと

「ごまん円くらい?」

「ごせん円やねーん」

「すごいなあ!」

ってなるんやけど、なんなんこっちの人は

「それがじゅうまん円

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心が備え付けられる場所

心が備え付けられる場所

10歳
うちの愛ロボット・ルンバ吾郎が
最近やたらと充電してばかりいるので
わたしはドッグを隠した。

休む場所をうしない
きれぎれになりながら
一生懸命はたらくルンバ吾郎
最後のほうはもう何も吸いこんでなかった
実にあわれな姿だった
その死を悼み
翌日新しいロボット掃除機を買った。

そんなわたしの行ないに
家人からの非難が集中した。

要はわたしが
ロボットに対してつめたい
という話である。

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夜中の冷凍ブレッド

夜中の冷凍ブレッド

どこかで焼き立てのバゲットを買ってきては
冷凍することになっている。

冷凍庫になにかしらパンが備わっていると
夜中にふと目がさめたときなどに
なんとなく安心する

なんとなく
明日も大丈夫だな
と。

僕の好きな先生

僕の好きな先生

チョコチップ・メロンパンをつくりながら
きみはきみの好きな先生について
教えてくれる。

それは昔
生物の時間
こっそり現代文の宿題をしていたときのこと

「おーい
生物にたて書きはないぞー」

そのくらい粋な怒り方ができる人になりたい
と。

目に映るもの

目に映るもの

さつまいもにしか見えないパンを焼く。

私たちが真実だと信じているものごとは
実はすべてが
フェイクなのかもしれない
と。

だれかの食卓

だれかの食卓

人生の悲しみ
たとえ心がしぼりとられるような喪失があったとしても

「食卓」

それによってその空洞は
ゆっくり埋められてゆくのだという
光を
この本にみた。

トマト・タワー

トマト・タワー

朝起きたら冷蔵庫に
トマト・タワーが仕上がって
家人からのメモ紙が置いてあった。

おめでとう
けつあつをさげてね!

相変わらず漢字をつかっていない。

なにもおめでとうではないのだけれど

私が言うと
年度末だからなどと話していた

確定申告を知っている

その忙しさとかを。