【栄養学】食べたタンパク質が筋肉に変わるまで~筋トレしても成果が出ないのはなぜ?~
こんにちは、じゅんえいです。
スポーツや身体づくりをしていると、タンパク質をしっかりとることの大切さが謳われます。
タンパク質は、筋肉、肌、髪の毛、血液…と体のありとあらゆるところに使われている極めて重要な栄養素であり、それらは、私たちが口に入れたもののみから作られます。
しかしながら、口にした豚肉がそのまま腕の筋肉になったり、皮膚になったりすることはないですよね。
食べ物はいったいどのような旅を経て、私たちの身体の一部になっていくのでしょうか。
食べたタンパク質は、分解されて、また合成される
前述のとおり、食べたものがそのまま体に出現することはないですよね。
皆さんご存じの通り、食べたものは消化されます。タンパク質においては、アミノ酸まで分解されます。
私たちの身体を作るアミノ酸は、20種類あります。これらが体の中で再びくっついてタンパク質になり、私たちの一部になっています。
アミノ酸がくっつく順番などによって、髪の毛になったり、筋肉になったり、血液になったりします。
じゃあこのくっつく順番は、どうやって決めているのでしょうか。
あなたが人間であるために、あなたがあなたであるために
アミノ酸がくっつく順番を間違えると、もしかすると、右手は熊の手の形に合成されてしまうかもしれません。はたまた、左足は、競走馬の足になってしまうかもしれません。
でも、あなたの手足はいつまでも人間のものですし、あなたの顔はほかのだれかの顔になることはありません。
どうして、体はあなたを形成できるのかというと、設計図があるからです。
その名も
DNA
お馴染みですね。
この設計図のおかげで、あなたは人間であり続けられるし、あなたであり続けられるのです。
以前、武井壮さんが、足を速くするために馬肉を食べたということをおっしゃっていました。(バラエティーだったので、ネタかもしれませんが。。)
馬を食べたところで、結局分解されてしまえば、同じアミノ酸ですでの、科学的に足が速くなることはありません。
誰があなたを作っている?
DNAはあくまでも設計図です。直接アミノ酸を合成したりはしません。
まず、mRNA(メッセンジャー)が、DNAから必要な情報だけをコピーします。
そしてmRNAはその情報をもって、rRNA(リボソーム)にタンパク質の作り方を伝えます。
また、tRNA(トランスファー)は、摂取されたアミノ酸をmRNAまで運びます。
rRNA(リボソーム)は、mRNA(メッセンジャー)の情報をもとに、tRNA(トランスファー)が持ってきたアミノ酸を使って、タンパク質を作るのです。
筋トレをしても、成果が出ないのはなぜ?
筋トレをしても成果が出ないのは、良質なタンパク質が取れていないのが原因かもしれません。
良質なたんぱく質:必須アミノ酸が適切な割合で含まれているタンパク質のこと(「筋肉の栄養学」より)
実は前述したrRNA(リボソーム)は、必要なアミノ酸が1種類でも足りなくなってしまうと、タンパク質の合成をあきらめてしまうのです。
せっかく筋トレをして、筋繊維を壊しても、アミノ酸という筋肉の材料がなければ、大きく修復することができないのです。
頑張って正しい筋トレをしているのにも関わらず、筋肉が付かないとお悩みの方は、良質なたんぱく質が取れていないのが原因かもしれません。
最後に
筋トレがブームになりつつある中で、正しく筋繊維を破壊し、正しく回復させるには一定の知識が必要です。
正しく回復させるというのは、休息であり、食事だと思ってます。
残念なことにこれさえ食べていれば大丈夫みたいな正解がないのが栄養学です。
その人の体質、体調に合わせた食事が大切です。
だからこそよく自分を知って、自分と向き合わなければなりません。
それが意外と難しい。そして、そこが面白い。
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