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生き方がカスハラ。

1月12日(日)

 お正月需要は一段落して通常モードのデパ地下。
 間もなく始まるバレンタイン商戦も、和菓子屋には大きな影響はない。
 
 年末年始の大行列に並んでくださったお客様は心の広い人達だ。
 しかし通常モードになると『生き方がカスハラそのもの』な人が戻ってくる。
 
 店舗正面でご注文いただいた後、包装するので、少し進んだ所でお待ちいただくことが多い。
 しかし先日
「端に追いやられた。もっと見たかったのに。」
と言ってナンクセを付けてきた女性がいた。

 ご注文後も商品を見たいお客様は一定数いて、そういう人は別に言われた通り移動しないし、こちらも「あ、見てるな」と思うから「あっちへ移動しろよ!」とは思わない。なんなら追加注文か次回のお買い物を期待するところである。

 ご注文後に移動をお願いする目的はいろいろあって、

①    お会計待ちのお客様とご注文前のお客様を区別して順番を飛ばさないようにするため。

⇒混在していると「ずっとここで待っているのに!」という事故が起こる。ずーっと黙ってる人にも問題あると思うけどね、子供じゃないんだから意思表示は大切。

②    店舗正面に人の列があると商品を選びたいお客様からショーケースが見えなくなるので、お客様同士でのトラブルが起きないようにするため。

⇒「ちょっとごめんなさいね、おほほ」「あらごめんなさいね、おほほ」と朗らかにコミュニケ ーションを取れるハイレベルなマダムばかりなら良いのですが、そうじゃないヤツがちょいちょい混ざるため危険回避術として。

 しかし、件の女性はサッサと移動してからお会計時に文句を言い出した。
 もっと見たかったというから「どうぞご覧ください」と言ったら「もういいわよ!」と言う。あれはどうせ見る気などなかったのだ。移動を促されたのが気に食わなかったのだ。
 そのお客様の箱の蓋をシールで止めたらそのシールがフワッと剥がれた。それを見て
「剥がれたじゃない!アナタ手抜きね!」
と喚いた。
 呆れるほかない。
 なんか、不幸な人生だったんだろうな。ずっと。人に優しくされたことがあまりないんだろうな。

 お菓子の箱の蓋に貼るシールはきれいに剥がれるようになっているので剝がれやすい。その素材を使っていることにたぶん会社は深い意味を持たせていないと思うけど、便利なことが多い。(それにしても、もうちょっとしっかり付いてほしいけど)

 お客様は商品のパッケージ後に変更や追加をすることがとても多いのです!
 ご注文ごとに『ファイナルアンサー?』と聞きたいぐらいです!

 蓋を留めるシールが二度と剥がれない仕様だったら、注文内容が変わるたびに箱を廃棄しなければなりません。その数は膨大。エコじゃないね。

 愚痴っぽくなりましたが、そういうお客様を見るたびに反面教師として、自分は買い物の際にカスハラ客にならないようにしようを思うのです。
 逆に、妙に感じが良くて気が利くお客様というのがいらっしゃいます。そういう方に出会うと「この人接客業だな」と感じます。

 店の人に好かれると、いいことがあります。
“情けは人のためならず”は本当です。
今度、昔の職場での出来事を書いてみようと思います。


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