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物語を作る時の感覚

いまさらながら、ぐるっと一周回って、村上春樹を読み進めています。
それも、小説ではなく、エッセイ。
エッセイの中でも、小説にまつわる話が載っているものを咀嚼するように読んでます。

きっかけは、これ。

GW中になんとなくで『職業としての小説家』を読んでみて、驚いた。小説の秘密をかなり披露しているではないですか!
それも、普通の小説創作指南とは異なって、インスピレーションやイマジネーションと、それを物語にする関係性が見えてくる。
「すごーい!こんなの教えちゃっていいの?!!」
「村上春樹の創作の秘密を、もしや他の本でも披露しているのでは?!」となり、手探りで読み始めました。

村上春樹の創作方法のかなりコアな部分を披露してくれていると、私は感じました。かなりオープンに教えてくれているけど、おそらくそれを実践できる人とできない人で分かれるし、ある意味で難しいのかもしれないので、披露しても大丈夫なんだろうなあ。

以前も、『職業としての~』発売直後に、読んでいたはずなのに、一つも内容を覚えてないんですよね。たぶん、私の方の機が熟していなかったんだろうなあ。

今読むと、感覚としてわかるんですよね。

なにはともあれ、その方法をもっと知りたくて、他の本も読み始めたわけです。

2冊目は、ずっと積読だった『若い読者のための短編小説案内』を見つけて、読み始めました。

村上春樹の日本文学への感想と、文体の話など、なかなかなるほど!と納得させられることばかり。おまけに、短編小説の解説や読みは、村上春樹の感覚や職人的な観点が冴えていて非常に参考になった。


いまは、村上春樹のインタビュー本『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 』に移って、ポチポチと読んでいる。物語を書くという感覚をじっと手放さないように、キープする努力をしている。文体の重要性も再認識したし、文体についてもあらためて学びたいな、と。



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