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浮世絵がもっと好きになる情報サイト「北斎今昔」オープン!(アダチ版画研究所)

浮世絵の制作技術を継承する木版画工房「アダチ版画研究所」さんが、日本の伝統的な木版画技術や浮世絵の魅力をもっと多くの方に知ってもらいたい、好きになってもらいたいという想いから、浮世絵情報ポータルサイト『北斎今昔』をオープンされました。


私は以前、公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団が主催する「第10回アダチUKIYOE大賞」という公募にて有り難くも大賞をいただきまして、この公募をきっかけにアダチ版画さん・財団さんの活動を知りました。

授賞式の際に、現代のアーティストとコラボレーションし、新しい活動を通して木版画技術の普及や発展、技術者の育成・継承に繋げ、日本の伝統技術をこれからも受け継いでいきたいという活動の意義や今後の展望を伺い、伝統的な技術を継承しながら新しいことに挑戦されている取り組みに感銘を受けました。

「第10回アダチUKIYOE大賞」結果ページはこちら↓


私はパソコンを使って日本画のような和風な雰囲気やどこかノスタルジックさを感じられるような絵を中心に制作しています。

効率性や表現の幅広さなどのデジタル制作の良さを活かしつつ、日本画独自の質感や風情を表せるような作品が描けないかと挑戦してきました。

賞をいただいた際、パソコンで制作しているという点も評価していただけたようでとても嬉しかったです。

現代の新しい技術を使って伝統的な作品を制作している私ですが、伝統技術を使って新しい現代の作品を生み出そうとしているアダチ版画さんの活動に親近感を覚え、賞をいただいたことを機に浮世絵・木版画技術を多くの人に知ってもらえるよう、私の出来る範囲ではありますが微力ながら貢献できたらなぁと思いました。


絵を制作する際に浮世絵や過去の木版画を参考にすることも多く、好きな絵師は歌川国芳や伊東深水、川瀬巴水の木版画なども好んで見ています。

写真技術がない時代の人々の生活や流行を知ったり、時代考証という点でも、浮世絵は重要で興味深いものです。

一方で、現代の私達とあまり変わらないところもあるんだなぁと感じる浮世絵を見つけたときは「あぁ、この頃から日本人は変わってないんだ(笑)」「この感覚わかる!」と、とても親近感が湧いて身近に感じたりします。

浮世絵を通して当時と現代の私達の生活は繋がっており、多くの接点があるということを知ることができると思います。



今回、アダチ版画さんが立ち上げた浮世絵情報サイト「北斎今昔」では、浮世絵の基礎知識や浮世絵師たちの人物像・人生などが紹介されており、他にも浮世絵が見られる全国の美術館や博物館・イベント情報が掲載されていたり、浮世絵グッズなども買えたりできるようです。


多くの人が浮世絵をより身近に感じ、気軽に鑑賞できるようになるきっかけになればいいなと思います。

ぜひぜひチェックしてみてください!



(ヘッダー画像:公益財団法人アダチ伝統木版画技術保存財団)




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洵(じゅん/June)
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