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カウンセラーの仕事についての想い~行動心理の視点から

 心理学を勉強された方はご存知かと思いますが、カウンセラー(counselor)は、依頼者の方の抱える問題や悩みに対して、専門的な知識や技術を用いて行う相談援助者のことです。日本の場合は、ほぼ心理カウンセラーのことを指します。現代人が抱える悩みは育った環境や夫婦、親子、対人関係が統計的に有意で、それだけこころの内容的なものが多いということです。

 心理カウンセリングには心理療法がありますが…今回は知識や技法には触れず、漠然とした心理カウンセリングの自分の想いを私の主観ですが、綴ってみたいと思います。

 相談援助の場面では、依頼者の方の話をよく聴く援助で「傾聴」があります。この傾聴には技術が伴いますが、行動や仕草からも読み取れることがあります。(この時勢で非対面式のパソコンのzoomなどを用いてることも多い)眼の動きや腕、脚の組み方、服の一部を触る行為、あごを触るなどからもどんな心理状態かを予測できることがあります。例えば…眼が上を向いて話している時は過去のことを思い出していたり、腕組みをしながら話す人(男性の場合)は不快感情を抱き、問題追及したいとか、またネクタイを触る行為は嘘をついていることが多い、あごを触る行為はリラックスして満足しているなど…もちろんこの行動や仕草が100%絶対的なものではありません。また援助者はこの行為を(依頼者)に指摘することはありません。

 上記のような行動や仕草の件から意味づけをしていくのも援助者の役割なのですが、私が重要だと想っていることは、依頼者の不安な状態を理解し、その不安を除去できるように近い将来どうなっていたいかをイメージできるように意識づけしていくことだと想っています。援助者と依頼者が「一緒に歩いていく」ようなイメージでしょうか。

 (相談者)は依頼者の考えを否定は絶対にしない、依頼者からヘルプを求められるまでアドバイスすることも厳禁と言われています。なぜなら自分の考えの押し売りはそもそも間違っていて、依頼者が、何を自分にできるかに気づき、あくまでもその気づきを見守り続けることが重要だからです。また(相談者)は依頼者の気づきを長く時間をかけて辛抱しながら待つことも重要になってきます。

 対等な関係を築くためにはアサーションの考え方が有効だとも想っています。アサーションとは相談者、依頼者、両者ともお互いを尊重しながら言葉を選んで、適切に自己主張していく考え方と私は捉えています。そうすることで公平性を保つことができるし、同時に共依存の関係も断ち切ることができます。相談者のするべき課題と利用者のする課題を分離することができます。

 最終的には相談者と依頼者のラポール(信頼関係)がやはり重要になります。ラポールなしでは相談援助活動は前には進みません。相談者は依頼者から「この人に相談してよかった、また相談したい…」そのような存在になることが最大の売りになるのではないでしょうか。私自身も日々勉強しながら「相談されたい人」になるのが目標です。

 最後までお読みいただき、感謝申し上げます。




 

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