育児休職という選択
私が子どもだった時代とは世の中もだいぶ変化し、自分の周りでも子供の出産に合わせ一定期間の育休を取る人が増えてきました。
少し前までは、育児は女性の仕事というような空気感もあり、取得をためらう男性が多かったと聞きますが、今年自分の第二子が生まれた時には、上長から「育休どうする?」といった話を振ってもらいました(そういう決まりだそうですが)し、取得することにも後ろめたさを感じる雰囲気もありませんでした。
会社でも「男性の育休取得率」なるものを数値化し、高い方が良い会社だと言わんばかりの雰囲気です。
確かに、男性側が育休という選択をしずらい状態の中であれば数値によるアピールも有効なのでしょうが、今のような空気感では、逆に数値のアピールは痛いような気もしないでもありません(え、まだそんなこと言ってるの?という冷めた目でみられかねない)
今回、自分は第二子の出産に合わせて1ヶ月ほど在宅勤務と休暇を組み合わせた期間を経験しました。備忘録も兼ねてその経験にて感じたこをつらつらと書きたいと思います。雑文ですので興味のある方だけ見ていただけると・・・w
男性の育休取得率をアピールするのは時代遅れな気がする
上に書いたとおりです。
自分は大企業と言われる規模の会社に勤めているので、世間的な制度変更には敏感に対応している印象です。
今くらい、男性の育休取得があたりまえになってくると、逆に取得率をアピールしている会社があると斜に構えてみてしまいます・・・w
(R5からは数値の公表が義務化されていますが、会社によってはこれ見よがしにアピール材料に使っている印象を受ける企業もあり・・・)
あと、育休という言葉だけが一人歩きしている感じも受けます。
なんか、優しいお父さん=育休期間を長くとる、みたいに思われがちですが、家族の理想の形は家族ごとにことなると思います。
例えば、仕事に情熱を燃やしているお父さんと、子どもが大好きで一緒に過ごす時間の優先度が高いというお母さん(逆も然り)が双方話し合いの上折り合いがつけば、赤ちゃんが生まれた直後であってもお父さんが働き続けることに外野がとやかくいう必要はないかと思います。
むしろ、そういう選択をしたお父さん(育休をとらなかった)が責められるのであれば、それはちがうんじゃないかと。
厚生労働省の言うとおりでは?
国としてあるべき姿をどう考えているかを知るための参考として、厚生労働省のサイトを見てみました。
もしや、中小企業とか大企業で〇〇パーセントの男性育休取得を目指そう!なんて言ってないよな・・・と心配しながらのぞいてみたら、杞憂でした。
もう少し手広く、ちゃーんとテレワークを広げる努力義務を貸していたり、育休をよりとりやすい形にしたりと少しずつ改善されてる感じです。
国も、多くの国民の意見を反映させてよりよい制度にしていっていただけると子を持つ親としても言うことなしです。
究極的なゴールは、親としての選択肢(自由度)を極限まで高めることで、子どもの年齢に関係なく一緒にいたり、働いたりできて、かつそれが誰からも批判されない状態、でしょうかね。
人によっては育休=良い面、だけではないかと
親になったんだから、子供を第一に考えるのがあたりまでしょう!というお怒りの声が聞こえてきそうですが・・・
自分は成長欲求が割と強い人間です。
昨日より今日、ちょっとでも成長したい、成果を残したいと思って日々を過ごしてきました。
そんななか訪れた在宅+子供の世話という1ヶ月間。
在宅勤務が可能だったことから、メール処理と簡単な業務はこなせたものの、大きめのタスクはほとんどグループのメンバーに丸投げ状態でした。
第二子の授乳で数時間おきにミルクをあげたり、暇を持て余す?第一子のめんどうや習い事の送迎をしたり・・・。妻の実家に里帰り出産をしていたということもあり、夜は21時頃第一子と一緒に布団に入るという生活で、
・大事な業務はほとんど進まず、かつ重要案件は周囲に振って迷惑をかけてしまった
・夜の読書や勉強の時間がとれず、成長実感がなかった
というのが正直なところ。
考え方は人それぞれで、長い一生から見ればほんのちょっとだから、子供は日々成長してるんだから今の時間を大事になんてことも言われますが、なんとなくもやってしまったのが本音。
キャリア形成と育児の両立に悩む女性の気持ちが1%くらいですが、理解できるような気がしました。