(本)チャートで考えればうまくいく 一生役立つ「構造化思考」養成講座
amazonを見ていたら何気なく目に入った本書。レビューに釣られて買ってみました。薄さの割に、ちょっと値段設定高めか(紙の本だと1870円也)
内容としては、図解=チャート化をこれでもか!と推すもの。それぞれの事象なり単語の関係性を図にして表す、というレベルではなく、
”こんなに細かく図にする必要ある?って、文章区切って図にしてるだけじゃね?”
というくらいに文を短文にしてチャートに落とし込む、という作業を繰り返す。
シンプルに順列につながることもあれば、具体例については要素として並列に整理したり、時系列を踏む論理展開の場合は、タイムラインチャートに落とし込む。
要は、文章を分解して、論理構造を意識しながら紐解いて理解しましょう、ということなのですが、チャート化を通して論理構造を意識せざるおえない状況を作る、というのが本書の肝かと。
・定義チャート
・VSチャート
・YES、NOチャート
・要素チャート
・タイムラインチャート
基本的には、上の5つのチャートに文書を落とし込んで理解促進を図る、というものです。
昨今、いろいろなビジネス書が出版され、著者独自の手法がこれでもか!というくらいに乱立している状況ですが、ちょっと引いてみると、言わんとしていることは大体同じで
・人間、そんな思ってるほど頭良くない。だから、自分の頭の中だけで考えようって思ったってうまくいかない。
・現代には紙や電子デバイスといった、思考を外部化できる装置があるんだから、それらをうまく使って思考を深めようよ
ということなんだと思います。(著者独自の色の付け方はあれど)
この紙に書く、という行為。考えを深めたりまとめたりする時には欠かせません。
自分も長らく(自分の頭を過信していたわけではないですが)頭の中だけで考えてました。それが、ある時から紙に書いて考えることが習慣化しました。明確な転機はなかったように記憶してますが、以下の本に出会ったことも大きいかと。
個人的に名著だと思ってるので、資料作成に苦手意識を持っていたり、時間を要している人は一読をお勧めします。
いきなりPCに向かわずに、考えなりストーリーを紙にかいて考える。
パワポを触るのは最後の具現化する時のみ。
こんな単純なルールに則るだけで、作業効率は随分と向上します。
偉人にはメモ魔が多いことは有名な話。
ダヴィンチ、アインシュタイン、エジソン・・・。
優秀だから、たくさんのアイディアが生まれそれを記していたのか、それとも、アイディアを出すため、脳のメモリーを記憶に極力使わないようにするために外部記録装置としてメモを使っていたのか。その辺はよく分かりません。
ただ、私のような凡人でも紙に書くことの効果を実感できるくらいです。多くの方も実感できるのでは?
あと、こういった属人的な癖みたいなものって、何かしらの良い機会がないと見直したり、より効率の良い方法があることに目を向けたりって、しないですよね。
だからこそ、インプットを継続して、いろいろな考え方、やり方を知ることが大事なのかと。