BRUTUSのコーヒー特集が面白かった
特に人様に自慢できるような特技や趣味もなく、平凡で起伏の少ない日々を送っている私めではございますが、生活に多少なりともこだわりを持っています。
寝る前の読書の習慣であったり、朝のランニングだったり。
その中でも、素直に面白さを感じ色々と試行錯誤しているのがコーヒー。
細々とですが、フレンチプレスの用具を買ったり、ハンドミルとペーパードリップを揃えて、自分で淹れてみたり。
少し引いてみると、確かにコーヒーって沼る要素がたくさんある気がします。
①適度な変数の多さ
生豆、焙煎、粉砕、抽出と大きく分けるとこんなステップでしょうか?
多分、これが10とか20の段階となると素人にはなかなか手がさせない、専門家にお任せ!となるのでしょうが、生豆もネットで入手可能ですし、こだわりの強い人だと個人レベルで焙煎したりもする。
抽出なんて、ドリッパーとコーヒーの粉とお湯だけあればできるので、この適度なシンプルがいいんですよね。
で、どの要素をいじっても味に変化が生じ、それも面白い。
さらなる波及効果として、実際に自分で手を動かしてコーヒーを入れてみると、外でコーヒーを飲む時にもいろんなことが気になることが挙げられます。
どんな豆を使ってどうやって入れているのだろう?とカウンターの中を覗いてみる。
そうやって日々のアクションでアンテナ高く興味を持って物事を見られるのは、活力アップにも繋がりそうですね。
②必要な器具の少なさ
これも、コーヒーマニアが多数存在する理由の一つな気がします。
確かにエスプレッソマシンや焙煎機までとなると、結構な投資になってしまいますが、基本は豆や粉を買ってきて、挽いて淹れる程度でしょうから、最低限
・ドリッパー
・ケトル
・カップ
があれば事足ります。カップもケトルもコーヒー用じゃなくたって問題ないです。
より美味しく淹れるには、温度計や電子秤などもあると良いですし、噂ではコーヒーの濃度を測れる器具まであるとか!
でも、まずはドリッパーから、スモールスタートでよろしいかと思います。
③日常生活との親和性
たとえば同じ飲み物でも茶道は茶道で大変興味深い文化ですが、毎日飲む、というわけにはいきませんよね。
一方で、コーヒーは毎日飲むことができます。
自分で入れなくても、今やコンビニで100円ほど払うと美味しいコーヒーが飲めますし、周囲を見渡してみると、コーヒー屋・喫茶店が多数あります。
それくらい、日常に溶け込んでいる。
フローの状態になるには、即時のフィードバックが必要ということが言われています。スポーツだと、自分の行動の良し悪しが即時わかる。
という意味では、毎日飲んで毎日のように味の変化が体感できるというのは、フィードバックの機会が多い、とも言い換えられるかと。
そういう意味で、ちょっと美味しくコーヒーが入れられると、毎日がちょっと豊かになるというか、ちょっとした投資で長期的に大きいリターンが得られるという面で、強さがあります。
で、冒頭のBRUTUS。
自分もコーヒーにハマり気味なので、表紙をみて即買いしてしまいました。
内容としては、毎日飲むコーヒーのレベルアップというよか、コーヒー文化の最先端、たとえば新しい手法だったり、器具の紹介だったりですが、大変興味深く読みました。
自分が聞いているpodcastの配信者、川野優馬さんも出てました。
コーヒー好きは買って損のない1冊です!