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好きなことで死ぬなよ、クリエイター!

 初めに


 「好きなことで、生きていく」

 今や知らない人はいないであろう「Youtube」の有名なキャッチコピーです。

 このキャッチコピーはとてつもないインパクトを伴い、Youtuberという職業を世間に知らしめるきっかけになりました。

 ここ数年では「フリーランス」という職業の形も、ここ数年で爆発的に普及しました。さらに直近の出来事で、新型コロナウィルスによる影響により、在宅ワークというスタイルでの創作活動を本格的に始めた人も少なくない数がいるようです。

 このフリーランスという働き方の中には、創作活動を含めた「クリエイター」と呼ばれる人々も多く存在します。Youtuberもクリエイターと呼ばれたりしますね。

 自分の得意なことや好きなことに没頭し、周りからの信頼と評価を得ながら生きていくということは、とてもロマンのある生き方です。実際、そういう憧れから独立して活動を始めた人もいることでしょう。

「自分に得意なものがあり、既に周りの人からは一定の評価をもらっていて自信もある。楽な道だけでは無いことは重々承知だ。でも諦めきれない! 自分の実力で生きてみたい! だから独立して、フリーランスとして生きていくんだ!」

 自信を持っている特技があるというのはとても素晴らしいことです。それが厳しいということを理解しながらも実現していこうと行動することは、 並大抵の覚悟ではありませんし、常人の持つ勇気では成し得ない事でしょう。

 ですが「好きなこと『だけ』で、生きていく」と考えていると、多くの場合で上手くいきません。

 もっと言うと、死にます。


 死にます。


 これから私は、死んでしまうかもしれない人達の命を繋ぎ止めるために、拙いながらもなんとか筆を取ろうと思います。


死なないためには売れなきゃいけない


 当然ですが、現代で人が生きていく為にはお金が必要です。

 では、そのお金はどうやって手に入れるかというと、働いて手に入れるものです。これもまた、当然のことです。

 ですが、フリーランスで活動する人は誰かに労役を与えられることはありません。クリエイターとして活動しているならば何かしらの作品を発表して、それに対する対価としてお金をもらう必要があります。

 では、クリエイターがお金をもらえるようなものは、一体どんなものでしょうか? 

 クオリティの高い作品でしょうか? あるいは拙くても「好きだ」と言ってもらえる作品でしょうか? それとも言葉には言い表せないなんとも言えない魅力を醸す妖しさ満点の作品でしょうか?


全部正解です。ですが、これらに共通していることが一つあります。


 それは「誰かに見てもらえた作品であること」です。


 クオリティが高いということも、好きだと言われることも、言葉にはできない感情を掻き立てたということも、誰かが見て評価を下したからこそ出てくる感想です。

 「未完成の傑作よりも、完成した駄作」という言葉は、クリエイターとして活動している多くの人は聞いたことがあると思います。存在しない作品は、誰も評価してくれません。

 ですがさらに言えば、誰も知らない作品も、この世に存在しない事と同じなのです。存在しないものに誰もお金は払えません。そんな事があるとしたら、それは詐欺です。

 生きる為にはお金が必要です。そしてクリエイターは、何かしらの作品を発表しそれに対してお金をもらう必要があります。

 作品の存在を確立させる為にも、制作するだけでなく、作品を認知してもらう行動を起こさなければならないのです。

 やらなければ? 死にます。


 私について 

 遅くなってしまいましたが、やたらとクリエイターを死なせようとしてくる、この物騒な記事を書いている私の自己紹介をさせていただきます。

 私はいわゆる「サークル」と呼ばれる体系のコミュニティで活動をしていました。活動していたジャンルの中では実績もあり、一定数の評価も得ていた中堅どころといった立ち位置のサークルです。

 そこでは作品作りもしていましたが、主に裏方仕事の、特にマーケティングや広報、PRといった活動を行っていました。

 マーケティングその他の分野については学問で修めていたとか、そういう職種だったとかそういったことは一切なく、ただひたすらに作品を多くの人に知ってもらおうと、独学で学習をしていました。

 幸いなことに、学んだことを即実践できるような環境にいたため、激しいインプットとアウトプットを繰り返す理想的な学習活動を行うことが出来ていました。

 ですが、独学をしている中で大きな不満点が一つ。

 独学をするにあたって、多くの広告やPR、マーケティングに関する書物を読んできましたが、それらのほとんどが企業に属するビジネスパーソン向けの物だったのです。

 それらの何が問題かと、平たく言いますと

「そんな資本力と人手はウチにはねぇ!」

 ということです。サークル単位の小さなコミュニティには不可能な手法が多いこと多いこと。

 当時の私は本当にお金がなかったので、なけなしのお金で買った本から、どうにか得るものがないかと何遍も読んで、自分たちの活動範囲内でできるように落とし込もうとしていました。

 そんな風に創作とマーケティングに苦心しながら活動していたのですが、ある時限界が来てしまいました。

 そのある時というのが、昨年の2月末の事です。トリガーとなったのは御察しの通り、新型コロナウィルスです。

 さらには実家で色々とゴタゴタがあったことも相まって、メンタル面でもズタボロになって何もかにもできなくなっていました。そういった事情から全ての活動を休止し、実家で療養することになりました。

 ですが、もしここで少しでも休止するのが遅れていたら新型コロナウィルスの影響で実家に帰ることもできず、私は本当に、確実に死んでいたと思っています。結果的には幸運でした。

 おかげさまで今ではほぼ回復し、元々文章を書くことも好きだった為、今こそ自分が伝えられることを伝えようと思い、こうして記事を書くに至りました。 

 これからnoteにて出来るだけ多くの記事を書いて行きたいと思っていますが、これまで自分が経験したことを伝えつつ、クリエイターの皆さんがこの大変な時期を乗り越えられる一つの力になれたらと思います。


 本気で生きていくクリエイターの皆さんが死なないように。


今後について


 今後、私は主に以下のものを記事にしていく予定です


・埋もれて死なない為の広告(SEO
,SNSの運用 等)

・忘れられて死なない為のPR(ブランディング,コミュニティ運用 等)

・溺れて死なない為のマーケティング(消費者行動,市場分析 等)


 これらの内容について、出来るだけミクロな集団でも実践できるような形で記事にしていきます。

 その為、初心者でも分かりやすく砕いた内容になりますので、本職の方は違和感を感じてしまうかも知れませんがその際はご容赦ください。


最後に


 この記事の最後に、本当に大事なことを書きます。読んでいただいた方は皆さん是非実践していただきたいのです。

 おそらくこれから先、私が書くどの記事よりもあなたを死から遠ざけられることです。

掃除をしてください。

 宣伝方法がどうだ、いい作品を作る為にはどうだ云々言う前に、作品作りをするための環境を整えてください。

もう一度言います。掃除を、してください。

 散らかったり汚れた環境が視界に入ると、あなたの気力とモチベーションを根こそぎ削り取ってきます。

 クリエイターにとってモチベーションというのは何物にも変え難い、至高の武器です。それを奪っていくものの存在は断じて許してはなりません。

 作品を作ってこそクリエイターと呼べるのです。あなたがクリエイターであり続けたいのなら、掃除は必須です。徹底的にやりましょう。

 あなたが生き延びるために。


補遺

 記事を書ききってから思い出してしまったので、こちらに書き残して起きます。

本記事は、私の記事のインストラクションです!



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