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改善が自律的に進んでいる現場とは
改善が自律的に進んでいる現場とは?
そのシチュエーションの一つを紹介します。
他部署のAさんが、倉庫現場で物を探していますが見つからなくて困っていますす。
そこへその現場で働くアルバイトのBさんが探すのを手伝って見つかりました。
その時、Aさんがこう言いました。
【ありがとう。同じ工具類でも倉庫内で全く違う場所に保管されていて、時間がかかったわ】
と。
それを聞いたBさんが反感の意を込めて
【それって、わかりにくいってこと?】
と返しました。
この倉庫現場では定置化はできていましたが、その都度、個人で置き場所を決めていたので分類ごとにまとまっていなかったのです。
そこへまた別の現場アルバイトのCさんがその会話に割って入ってきました。
【それいい!】と。
AさんもBさんも。頭が?です。
Cさんが続けざまに
【私たちも場所は知っているけど、工具類を集めるのに時間がかかるし、歩き回っていたから面倒だったの。まとめない?】
これにはBさんも
【確かにそうね…何度もする作業だからまとめたらこれからが楽になるかも】
ここに新たなアルバイトDさんも来て
【工具類集める時って、梱包資材集めることが多いから、工具類、梱包資材、近くの場所にまとめましょうよ】
一同
【それもいいね】
とこの倉庫現場ではこの日を境に
工具類と梱包資材が近くのロケーションになり
時短と歩数削減につながりました。
これこそが改善が自律的に進んでいる現場なんです。
誰かが、マイナスなことを言う。
それを前向きに捉えて、提案が出る。
同意、承認され、新しい案も自然と出てくる。
他部署からのマイナス意見に反論したくなるところを
改善が進んでいる現場というのは、それをチャンスと気づき、自然と改善提案が出てくるものなのです。
これが現場全体に浸透した時…思いもよらないほどの効果が出てきます。
もし誰かに、現場の良くない点を言われた時、
それこそが改善の種だと思ってください。
また誰かが改善提案した時、いいねって同意、承認してください。
もしくは、別の改善提案も加えてみてください。
種から芽が生えて、いずれ花が咲くことでしょう。