【保存版】AIを使用してLINEで名刺管理する神システム
はじめに
本記事では、LINEとOpenAIを組み合わせた名刺管理の自動化システムをご紹介します。この仕組みを使えば、以下のようなメリットが得られます。これを使えば、名刺をデータ化する手間を省き、業務を効率化できます！
名刺の画像解析：LINEで名刺の画像を送信するだけで、OpenAIが名前とメールアドレスを自動抽出
情報の共有・管理：抽出した情報をGoogleフォームに簡単に管理
手間の削減：名刺の手動入力が不要になるため、大幅な業務効率化が期待できる
使用する技術
LINE Messaging API：画像の送受信と通知を担当
Google Apps Script (GAS)：LINEとOpenAIをつなげるためのスクリプト
OpenAI API：名刺画像から必要な情報を抽出
使い方の流れ
名刺管理の自動化は、以下の簡単な5ステップで完了します：
LINEで名刺を撮影・送信
AIが自動で情報を抽出
Googleフォームのリンクが届く
リンクを開いて必要に応じて情報を追加
送信すれば登録完了！
各ステップの詳細：
まず、LINEで名刺の画像を送信します。すると、OpenAIによって名前とメールアドレスが抽出され、Googleフォームのリンクが返送されます。
そのリンクを開けば、OpenAIが抽出した情報が事前に入力されているので、あとは必要に応じてメモを記入するだけで登録完了です。
さらに、実際にGoogleフォームを回答することで、登録された情報をスプレッドシートで確認することができます。
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手順①：環境の準備
LINE Developersでチャネルを作成
LINE Developersにアクセスし、新規プロバイダとチャネルを作成します。
チャネル設定から「Messaging API」を選択し、「アクセストークン」を取得します。
チャネルの「Webhook URL」に、後で取得するGoogle Apps ScriptのデプロイURLを設定します。
OpenAI APIキーの取得
OpenAIのAPIサイトからAPIキーを取得します。
取得したAPIキーは、後でGASに設定します。
Googleフォームの準備
新規Googleフォームを作成
以下の入力項目を設定：
・名前（必須）
・メールアドレス（必須）
・メモ（任意）
※項目は必要に応じてカスタマイズ可能フォームの回答をスプレッドシートに保存する設定を有効化
フォーム編集画面で「回答」タブを選択
「スプレッドシートを作成」をクリック
新規スプレッドシートが自動生成されます
スプレッドシートの設定
生成されたスプレッドシートを開く
必要に応じて以下をカスタマイズ：
・列の幅調整
・データの自動整形ルール
・条件付き書式スプレッドシートのIDをメモ
（URLの「/spreadsheets/d/」と「/edit」の間の文字列）フォームのIDもメモ
（フォームURLの「/forms/d/e/」と「/viewform」の間の文字列）
Google Apps Script (GAS)の準備
Google Apps Scriptで新しいプロジェクトを作成します。
スクリプトエディタに今回のソースコードを貼り付けます。
手順②：GASコードの実装
手順②：Google Apps Scriptにコードを実装する
コードの準備
以下のコードをGoogle Apps Scriptのエディタにコピー＆ペーストしてください。
このコードには次の機能が含まれています：LINEからの名刺画像取得
OpenAIによる画像解析
Googleフォームへの情報入力
必要なIDの設定
コード内の以下の項目を、お使いの環境に合わせて設定してください：
FORM_ID
使用するGoogleフォームのID
フォームのURLから取得可能
例：URLが「https://docs.google.com/forms/d/e/【ここの部分】/viewform」の【】内の文字列
SPREADSHEET_ID
名刺情報を保存するGoogleスプレッドシートのID
スプレッドシートのURLから取得可能
例：URLが「https://docs.google.com/spreadsheets/d/【ここの部分】/edit」の【】内の文字列
フォームの入力フィールドID
entry.510097628：名前入力欄の入力ID
entry.979198678：メールアドレス入力欄の入力ID
これらのIDは、実際のGoogleフォームで設定した項目のIDに変更してください
const LINE_ACCESS_TOKEN = PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('LINE_ACCESS_TOKEN');
const OPENAI_API_KEY = PropertiesService.getScriptProperties().getProperty('OPENAI_API_KEY');
const FORM_ID = 'Google_Form_ID';
const SPREADSHEET_ID = 'Google_SPREADSHEET_ID';
// LINEからのPOSTリクエストを処理
function doPost(e) {
try {
const json = JSON.parse(e.postData.contents);
const event = json.events[0];
const replyToken = event.replyToken;
if (event.message.type === 'image') {
const messageId = event.message.id;
const imageBlob = getImageFromLINE(messageId);
const base64Image = Utilities.base64Encode(imageBlob.getBytes());
const { name, email } = analyzeBusinessCard(base64Image);
const formUrl = generateFormUrl(name, email);
replyMessage(replyToken, `名刺の情報:\n名前: ${name}\nメール: ${email}\nこちらのフォームをご記入ください:\n${formUrl}`);
} else {
replyMessage(replyToken, '名刺画像を送信してください。');
}
return ContentService.createTextOutput(JSON.stringify({ content: 'ok' })).setMimeType(ContentService.MimeType.JSON);
} catch (error) {
Logger.log(`エラーが発生しました: ${error.stack || error}`);
return ContentService.createTextOutput(JSON.stringify({ content: 'error' })).setMimeType(ContentService.MimeType.JSON);
}
}
// LINEから画像を取得
function getImageFromLINE(messageId) {
const url = `https://api-data.line.me/v2/bot/message/${messageId}/content`;
const response = UrlFetchApp.fetch(url, {
headers: { 'Authorization': `Bearer ${LINE_ACCESS_TOKEN}` },
});
return response.getBlob();
}
// OpenAIで名刺を解析
function analyzeBusinessCard(base64Image) {
const apiUrl = 'https://api.openai.com/v1/chat/completions';
const payload = {
model: "gpt-4o",
messages: [
{
role: "system",
content: [{ type: "text", text: "以下の名刺画像から名前とメールアドレスを抽出してください。" }]
},
{
role: "user",
content: [
{
type: "image_url",
image_url: { url: `data:image/jpeg;base64,${base64Image}` }
}
]
}
],
temperature: 0.7,
max_tokens: 2048,
top_p: 1,
frequency_penalty: 0,
presence_penalty: 0,
response_format: {
type: "json_schema",
json_schema: {
name: "user_information",
strict: true,
schema: {
type: "object",
properties: {
name: { type: "string", description: "The name of the user." },
email: { type: "string", description: "The email address of the user." }
},
required: ["name", "email"],
additionalProperties: false
}
}
}
};
const options = {
method: 'post',
headers: {
'Authorization': `Bearer ${OPENAI_API_KEY}`,
'Content-Type': 'application/json',
},
payload: JSON.stringify(payload),
};
try {
const response = UrlFetchApp.fetch(apiUrl, options);
const result = JSON.parse(response.getContentText());
Logger.log('OpenAI Raw Response:');
Logger.log(JSON.stringify(result, null, 2)); // 整形されたJSONログ
if (result.choices && result.choices[0] && result.choices[0].message) {
const content = JSON.parse(result.choices[0].message.content);
Logger.log(`抽出された内容: 名前 - ${content.name}, メール - ${content.email}`);
return content;
} else {
Logger.log('予期しないレスポンス形式: %s', JSON.stringify(result));
throw new Error('解析結果の取得に失敗しました。');
}
} catch (error) {
Logger.log(`OpenAI API呼び出しエラー: ${error.stack || error}`);
throw new Error('名刺解析に失敗しました。');
}
}
// GoogleフォームURL生成
function generateFormUrl(name, email) {
const baseUrl = `https://docs.google.com/forms/d/e/${FORM_ID}/viewform?usp=pp_url`;
const url = `${baseUrl}&entry.510097628=${encodeURIComponent(name)}&entry.979198678=${encodeURIComponent(email)}`;
return url;
}
// LINEにメッセージを返信
function replyMessage(replyToken, message) {
const url = 'https://api.line.me/v2/bot/message/reply';
const payload = {
replyToken: replyToken,
messages: [{ type: 'text', text: message }],
};
const options = {
method: 'post',
headers: {
'Authorization': `Bearer ${LINE_ACCESS_TOKEN}`,
'Content-Type': 'application/json',
},
payload: JSON.stringify(payload),
};
try {
const response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
Logger.log('返信成功: %s', response.getContentText());
} catch (error) {
Logger.log(`返信失敗: ${error.stack || error}`);
throw new Error('返信に失敗しました。');
}
}手順③：スクリプトプロパティの設定
GASのメニューから「プロジェクトの設定」→「スクリプト プロパティ」を選択します。
次のプロパティを追加します：
LINE_ACCESS_TOKEN：LINEのアクセストークン
OPENAI_API_KEY：OpenAIのAPIキー
手順④：GASのデプロイとLINE連携
GASをWebアプリとしてデプロイ
「デプロイ」→「新しいデプロイ」から「Webアプリ」を選択します。
実行するユーザ：自分
アクセスできるユーザー：全員
デプロイ後、生成されたURLをコピーします。
LINEチャネルにWebhook URLを設定
LINE Developersの「Webhook URL」にGASのデプロイURLを貼り付けます。
Webhookを「利用する」に設定します。
手順⑤：動作確認
テスト送信
スマートフォンでLINEを開く
作成したLINE Botを友だち追加
任意の名刺を撮影して送信
結果の確認
しばらくすると、Botから以下が返信されます：
・抽出された名前
・抽出されたメールアドレス
・入力用Googleフォームのリンク
フォームの確認
返信されたリンクをタップ
Googleフォームが開き、抽出された情報が自動入力されていることを確認
必要に応じて情報を追加・修正
「送信」をクリックして登録完了
これで基本的なセットアップは完了です！実際に運用しながら、必要に応じて設定やフォームの項目をカスタマイズしていただけます。
終わりに
本日ご紹介した名刺管理システムは、企業様の業務フローに合わせて柔軟にカスタマイズが可能です。例えば以下のようなカスタマイズにも対応できます：
・抽出する情報の追加（会社名、役職、住所など）
・社内データベースとの連携
・独自の管理フォーマットへの対応
・複数部署での情報共有機能
・名刺データの検索・分析機能
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提供できるサービス
私は、以下のようなシステム開発とコンテンツ作成を幅広くサポートしています。OpenAI API・ファインチューニングをはじめとするさまざまな技術を活用し、お客様のニーズに合わせたソリューションを提供します。
自動化システムの構築：AIを利用したカスタマーサポート、FAQシステム、チャットボットなど、業務効率化を図るためのシステムを構築します。ニーズに応じて最適なツールや技術を組み合わせて対応します。
GPTs/Dify開発：OpenAIの技術を活用し、カスタムGPTモデルやDifyを使用したシステム開発をサポートします。
コンテンツ作成：AIを活用したコンテンツ作成を支援します。ブログ記事、マーケティング資料、教育コンテンツなど、さまざまな分野でのコンテンツを作成します。
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