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『彼女は頭が悪いから』著者:姫野カオルコ さん

2018年に初版発行されたこちら

タイトルはドギツイのに装丁はとってもファンタジーで可愛い。一体どういう内容なんだ?と興味を持ったので購入したものの、Kindleの中で積読してました。

姫野カオルコさんの作品は『整形美女』を読んでいて、独特の文章に馴染むのに少し時間がかかったのを記憶しています。

今回の『彼女は頭が悪いから』も同じで、イヤ、相当苦労して読みました。それでも頑張って読了したのは、後半に事件が大きく動くから。

本作品は実際に起こった事件をもとに書かれたフィクションです。
そう言えば、一時期そんな事件が立て続けにニュースになっていたなぁって思い出しました。
事件の内容もだけれど、読みながらとっても違和感(イヤな気分)があって、読了後も余韻が続き色々考えました。

日本の最高学府の男子学生とごく一般的な女子大生との関係性は、現代社会の格差社会や自虐史観など、なんともいえない複雑な人間の心の内を表しています。

そして、たまたま「積読を減らそう」と軽い気分で選んで読んだのに、今話題になっている有名芸人のスキャンダルと重なってしまいます。

私は一応女性なので、こう思うのです。
男はオオカミなのよ、気をつけなさい。です。
どうあがいても力では男性には適いません。自分を守ってくれるのは自分なのです。男女平等と言われても実際は違います。

この作品を読みながら自分に置き換えたのが、言葉が全てではないなあということ。心の中と言葉や行動は違うことが多い。だから誤解をされることも多く、色々と困難が起こったりもするのよね...

「人間のさが」は残酷であるけれど、それ故に人生に色んなことが起こるのでしょうね。良いことも悪いことも。

気になる方は、是非読んでみてください。



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