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アイリッシュの香り
最近はアイリッシュウヰスキーを飲むようになった。
昨年まではライチの香りのする芋焼酎がお気に入りであったが、今年になってからはウヰスキーの香り、味わいに惹かれるようになった。
図書館でウイスキーバイブルという本を借りて読んだが、ウイスキーに関する間違った神話という内容が面白かった。
2018年発刊であり、今のウイスキー文化の状態とは異なる部分があるかもしれないが。
神話1 もはや時代遅れ
神話2 年配の男性にこそふさわしい
神話3 ストレートで飲むべき
神話4 ウイスキーはディナーのあとに
神話5 ブレンデッドはダメ
神話6 スコットランド産こそ最上
会社の元上司がウイスキーの好きな方で、何度かバーに連れて行ってもらった。その際もスコッチのシングルモルトをストレートかロックで飲んだ記憶がある。その頃は今ほどハイボールが全盛を迎えてはいなかった。
また、人により好みは分かれるが、ピート(泥炭)等によりスモーキーな香りを含んだものや蒸留の方法、樽での熟成期間等で香りや味わいが変わる。さらに飲み方もロックなのかストレートなのか、何かで割るのかでも変わる。
アイリッシュウイスキーは、3回蒸留を重ねて香味を軽くしたものが多く、
強く自己主張しないタイプのウイスキーと言われている。
実際にアイリッシュウイスキーの中で最も飲まれている「JAMESON」を何度か飲んだがクセがなく、飲みやすい。
ジェムソンウイスキー・アイリッシュウイスキー (jamesonwhiskey.com)
アイルランド人のルーツは自然崇拝のケルト民族であり、タロットカードの発祥でもある。
北アイルランド紛争でアイルランド北部の北アイルランドはイギリス領になった歴史を知ると同じアイルランド島で一部が国が異なるという点も複雑だ。
そもそもルーツのケルト民族も追いやられてアイルランド島にやってきた歴史も含めて自己主張しないアイリッシュウイスキーの持ち味も何となくわかるような気がする。
バーボンのような荒々しい感じや自己主張の強いスコッチウイスキーとは異ひと味異なる優しいアイリッシュウイスキーは、私自身とも重なる感じがして一層、親しみをもって飲める。
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秋灯し本を片手にハイボール